Part6 ページ6
Aside
ナ｢そう言えばさっき清川くんが
走っていったけど…｣
｢あーいいのいいの！気にしないで！｣
レ｢……キヨと帰らへんの？｣
｢え？帰るわけないじゃん！｣
レ｢ふーん……｣
もしかして一緒に帰ってくれるのか！？
ナ｢…今日はAちゃんと帰るの？｣
レ｢なわけ｣
…ですよねー
ナ｢そう、じゃあ早く帰ろう？｣
レ｢うん｣
ナ｢またね、Aちゃん｣
｢バイバイ…レトナちゃん、レトさん｣
レ｢……｣
レトナとレトさんの声が静かな
廊下に響いた
今日も呆気なくレトさんを取られてしまった
てかさ
なわけって何！？
しかも即答だったし！
｢…あーぁ｣
レトさんが座っていた席に腰掛けた
あの二人が学校を出るまで待っていよう
机に突っ伏して寝ていると
廊下から足音が聞こえた
教室のドアが開く
？｢え…誰？…花子さん？｣
｢あ…ガッチさん｣
ガ｢A！？なにしてんの？
もう6時過ぎてるよ｣
ガッチさんは
体操部の外部コーチを勤めている
町内が同じだから小さい時から
よく遊んでもらっていた
ガ｢家まで送ろうか？｣
｢いえ、大丈夫です！
それに体操部まだ部活終わってませんし…｣
ガ｢そうか…気をつけてな｣
｢はーい｣
…そろそろ帰るか
カバンを持って教室を出…
｢あ、そういえば…｣
さっきレトさんが…
さっきまで座っていた席にもどり
机の中に手を入れた
｢……これ………ハンカチ？｣
丁寧に折りたたまれた
黄色いハンカチが入っていた
訳もわからずそれを持って玄関に行くと
下駄箱の中に可愛らしい付箋が貼られていた
''使ったら返して''
レトさんの字だった
おそらく付箋はレトナのもの
レトさんは泣いていた私に気を使って
ハンカチをかしてくれたのだろう
普段は冷たいくせに
レトナがいない時は…
2人きりの時は優しくするの？
｢…なにそれ｣
ずるいよ
ほんとずるい
それでもこんなことで喜びを感じる
自分が嫌だった
ちょっとでもレトさんに
優しくされたことが嬉しかった
溢れ出た涙は袖で拭いた
靴を履いて外に出る
ちょっとした好奇心で嗅いだ
ハンカチからは
レトさんと石鹸と
レトナの匂いがした
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 140人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「実況者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Daze(プロフ) - らーさん» ありがとうございます！！めちゃんこモチベがあがりました！これからも頑張ります！ (2020年8月13日 13時) (
レス) id: 4df5ce2355 (このIDを非表示/違反報告)
らー - めちゃくちゃ面白くて楽しませて貰ってます！更新頑張って下さい！ (2020年8月13日 11時) (レス) id: dfcc16d1fd (このIDを非表示/違反報告)
Daze(プロフ) - れもんの汁のビタミンCさん» ウッッ！めちゃくちゃ嬉しい感想のせいでモチベが急上昇#1だぜぇ！(訳:読んでくださりありがとうございます。作者嬉しすぎて死す、です。) (2020年8月3日 1時) (レス) id: 4df5ce2355 (このIDを非表示/違反報告)
れもんの汁のビタミンC(プロフ) - クッッ！！続きが気になりまくるぜぇ！！ (2020年8月2日 0時) (レス) id: 7f0fe2186e (このIDを非表示/違反報告)
緋奈香 - ご返信ありがとうございます…！！関西弁の実況者さんの中でもめっちゃ好きです！！(笑)えっ牛さん…！？私の推しじゃないですか！！更新楽しみにしてますね(^^♪ (2020年7月7日 18時) (レス) id: 6b4203fd69 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：かなめ | 作成日時：2020年6月8日 22時
