フジエンド 2 ページ36
Aside
お兄ちゃんを説得させて
私はフジと1年間同棲した
あれから3年
今日も私たちの左手の薬指で
お揃いの指輪が光る
相変わらず幸せな日常を…
フ｢おはよ…｣
｢おはよう……また同じ夢？｣
フジがコクリと頷く
朝食を作る手を止めて
フジを抱きしめる
フ｢どうして夢の中のAは
俺から逃げてくんだろう
それでねなぜか殴りたくないのに
殴っちゃうの｣
寝不足のせいか目の周りに
くまができていた
頭の上ですすり泣く声が聞こえる
私を抱きしめる腕が生暖かい
｢あくまでも夢の中の話だから！
私はちゃんとここにいるから｣
タイミング悪くスマホの通知音が鳴った
テーブルの上に乗せておいたスマホを
勝手に取り上げられる
フ｢…またキヨかよ｣
｢ごめんね、通知音切るから返して？｣
頭上でカチカチと何か操作していた
フ｢1週間でいいから他の男は
ブロックしてよ…お願い｣
そんな弱った声でお願いされたら
断れないじゃん
｢うん、いいよ！｣
フ｢ごめんね、ありがとう…
あとご飯作るの邪魔してごめんね｣
｢大丈夫だよ、とりあえず座って｣
朝食を作る前に彼の腕を治療した
フ｢この痣どうしたの？｣
｢えーと……転んじゃった！｣
フ｢そっか…あ、そうだ！
今日どこか行こうよ！｣
｢だめだよ、今日は病院に…！｣
フ｢…また病院の話？｣
しまった
病院の話は…
｢ううん！なんでもないよ！｣
フ｢病院に行っても無駄じゃん？｣
｢だよね！病院なんて行っても無駄だよね！｣
フ｢…本当はそんなこと思ってないでしょ｣
｢思ってるよ！｣
フ｢嘘つけよ！｣
フジが近くにあった机を叩いた
こうなってしまえばもう止められない
フ｢…なんだよその目
俺その目嫌いって言ったよね！？｣
椅子を蹴りあげジリジリと
近づいてくる
｢ごめんなさいごめんなさい！｣
フ｢どうして逃げるの？
それじゃ夢の中と同じじゃん！｣
夢の中と同じ…？
そっか…
あのね、フジ
フ｢俺のこと嫌いになったの？｣
｢なってないよ！好きだから…！｣
フ｢じゃあこっち来いよ！｣
夢じゃないんだよ
フ｢もう逃がさねぇ｣
｢や…だっ！……離して！｣
現実なんだよ
フ｢ねえ…好きだよ…愛してる…｣
彼の口から言葉が出る度に
体に激痛が走る
フ｢…Aも俺を愛してるでしょ？｣
「 あ い し て る よ 、フ ジ 」
だからさ
早く気づいてよ
.
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Daze(プロフ) - 緋奈香さん» 感想を書いてくださりありがとうございます！幸せだなんて…！作者大歓喜でございます！！！ (2020年7月6日 17時) (
レス) id: 4df5ce2355 (このIDを非表示/違反報告)
緋奈香 - 私が実況者さんの中でもフジ牛推しなので安易な気持ちで見てみたら物凄く良い作品で幸せな気分です…！！あまりに素敵なので一気読みしてしまいました！ルートが選べる小説って見た事ないので斬新でとても楽しませてもらいました♪ (2020年7月5日 21時) (レス) id: 6b4203fd69 (このIDを非表示/違反報告)
Daze(プロフ) - ゆきさん» 感想を書いて下さりありがとうございます！めっちゃモチベあがりました！個人的にこーすけのお兄ちゃん感が好きなんです！ (2020年4月2日 2時) (レス) id: 848c4c891f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - こーすけさんんんん！？って声出ちゃいました(めっちゃ好きですこれ) (2020年4月2日 2時) (レス) id: 764e348d9e (このIDを非表示/違反報告)
Daze(プロフ) - 篝火さん» 私の作品には勿体ないくらい素敵な感想を書いてくださりありがとうございます！とても励みになりました！フジエンド1の醍醐味を楽しんでいただけて何よりです。これからも頑張ります！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 848c4c891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daze | 作成日時：2020年3月9日 22時
