フジルート 2 ページ33
Aside
星がとても綺麗に見える
堤防まで来ていた
コンクリートの地面に腰を下ろす
目の前に海が広がっている
空を見上げると無数の星が
散らばっていた
星座に全く詳しくない自分からすれば
ただの点の集まりだ
目を閉じると波の音が鮮明に聞こえた
それと誰かの足音
？｢…おとなりいいですか？｣
その声の持ち主は一瞬でわかった
｢えぇ、どうぞ｣
君なら来てくれると思ってたよ
フ｢…絶対ここにいると思った｣
フジが隣に座って空を見上げる
フ｢今日も綺麗だね｣
｢ねえ、あの星なんて言うの？｣
フ｢…え？どれ？｣
｢あれだよ、あれ！｣
フ｢いやどれ！？｣
｢だから…！｣
いきなり腕を引き寄せられて
フジの胸におでこが当たった
フジの匂いや腕の中の暖かさに
胸がしめつけられる
離れようとしても男の人の力には
どうしても勝てなかった
フ｢…だめ、大人しくして｣
フ｢ほんとに心配したんだよ｣
｢…ごめんなさい｣
フ｢…帰ろう、みんなも心配してるから｣
フジの腕が背中から離れた
その瞬間、なんともいえない寂しさと
虚しさを感じた
あの時と同じ
でもあの日はお兄ちゃんのところに
走っていったけな
少し遠くにフジの背中が見える
その背中を追いかけて足早に歩き出す
｢…待ってよ｣
今、追いかけなきゃもう一生
手が届かなくなるような気がした
｢待って…ねぇ…待っ…て｣
なぜか苦しくて声がでない
視界がぼやけはじめた
あと少し
手を伸ばせば…
｢フジ！｣
フ｢…どうした？｣
｢…ごめん｣
フジの首に腕を巻きつけ
顔を引き寄せた
唇が触れようとした時
フ｢待って！｣
フジに引き剥がされ
呆然とする
｢あ、いきなりこんなこと…！｣
フジの手が頬を包む
フ｢…俺からさせて｣
フジの唇が優しく重なった
何も感じなくなったはずなのに
今までにないほど胸がド○○キする
｢フジ、私を彼女に…｣
フ｢この前の返事もう一度きかせてくれる？｣
｢え？｣
フ｢告白の返事｣
｢でも１回振っちゃって…｣
フ｢だったら何回でも言うよ
俺はAの全部が好きだよ
俺を彼氏にしてくれる？｣
フジの優しさに涙が止まらなかった
どうして1度突き放してしまったのだろう
大切な人はこんなにすぐ近くにいたのに
これからはもっと大事にするから
｢…私の彼氏になって下さい｣
ずるくてごめん
大好きだよ、フジ
フジエンド 2
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Daze(プロフ) - 緋奈香さん» 感想を書いてくださりありがとうございます！幸せだなんて…！作者大歓喜でございます！！！ (2020年7月6日 17時) (
レス) id: 4df5ce2355 (このIDを非表示/違反報告)
緋奈香 - 私が実況者さんの中でもフジ牛推しなので安易な気持ちで見てみたら物凄く良い作品で幸せな気分です…！！あまりに素敵なので一気読みしてしまいました！ルートが選べる小説って見た事ないので斬新でとても楽しませてもらいました♪ (2020年7月5日 21時) (レス) id: 6b4203fd69 (このIDを非表示/違反報告)
Daze(プロフ) - ゆきさん» 感想を書いて下さりありがとうございます！めっちゃモチベあがりました！個人的にこーすけのお兄ちゃん感が好きなんです！ (2020年4月2日 2時) (レス) id: 848c4c891f (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - こーすけさんんんん！？って声出ちゃいました(めっちゃ好きですこれ) (2020年4月2日 2時) (レス) id: 764e348d9e (このIDを非表示/違反報告)
Daze(プロフ) - 篝火さん» 私の作品には勿体ないくらい素敵な感想を書いてくださりありがとうございます！とても励みになりました！フジエンド1の醍醐味を楽しんでいただけて何よりです。これからも頑張ります！ (2020年3月22日 20時) (レス) id: 848c4c891f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Daze | 作成日時：2020年3月9日 22時
