【MHA】アンタがいなきゃ死ねたのに。【エリ】 (ページ7)

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投げつけた思いは死球ページ7

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死んだはずだった。

なのに、次目を開けた時には白を基準とした中に規則正しく黒点が浮かび上がった天井と目が合った。外の騒がしさは無くなっていて、ああ死ねなかった。なんて助けて貰っておきながら最低なことを考える。

エリはどこ、

エリのことは憎くてしょうがないくせに、なのに何時どこにいても存在を気にしてしまうのはきっと自分の命が恋しいから。もうあの人はいない、そんなことは分かっているのにどうしようもなくなって病院内を駆け回る。強く打ち付けられた体は悲鳴を上げていた、でもこれまでの苦労や体罰とは比にならない。

「お前のせいだ、」

そうだ、全部全部エリのせいだ。私が今までどんな思いをして生きてきたかも知らないで、実験台にされている私は可哀想なんて被害妄想して、人の命を奪ってまでヒーローに助けられちゃって。1度考え出すと本当に止まらなくて、体の奥底からふつふつと怒りと呼んでいいものか分からない醜い感情が湧いてきた。

「お前のせいだ、！！！お前がどうしようもなく馬鹿でドジで、それでいてひとりじゃ何にも出来ないくらいに子供だから！！！！！！ちゃんとした大人になれない位阿呆だからだから、あの時死ねなかった！！！！！！！」

イレイザー「っ、落ち着け、、！！」

「人の命を奪ったのに、なのに、まだ心配かけるっていうの！！！！」

誰の許可もなく、勝手にドアを開け肩で息をするエリの方に駆け寄る。私を狂わせた張本人だというのに、どうしたものかその姿を見ると出ないはずの涙が片方の目から出てきた。あの時に見たヒーローの静止も聞かずにただただ溜まりに溜まった日々の不満をこれでもかと言わんばかりに投げつける。

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緑谷side

相澤先生や看護師さんに体を押さえつけられているその少女の表情は、何故か怒りではなく動揺だった。

そして、
この情景はあまりにも残酷で、誰も咎めることが出来なかった。

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