【MHA】アンタがいなきゃ死ねたのに。【エリ】 (ページ16)

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ゲレンデの劣悪から発芽ページ16

通形「もうすぐ着くからね！」

文化祭？当日。タクシーに乗って高校へと向かうが、そこにあいざわの姿はなかった。人席分開けてえりの隣に座る。少しだけ気まずそうに肩を縮めるエリに悪態を着くも、文化祭に対しての期待で特に気にも止めてなさそう。

･

相澤「こちらの方にもまだ、、」

通形「ん？」

エリ「デクさん、踊らないの」

通形「大丈夫、踊るさ。」

中に入って待機していれば、なにか不測の事態が起きているっぽい。なんでたかがひとりの人間が踊るだけで、ただの自己満足が故に助けられただけなのに、こんなに一喜一憂してんの。

エリ「どっか行っちゃった、」

通形「出番短ー！笑」

最初はただただうるさい音にビックリしていて、通形に肩車されるエリは耳を塞いでいた。人混みに埋もれそうで、通形に繋がれた手を離して出口に向かおうとする。だけど段々と盛り上がってくにつれて人の雑踏が大きくなっていき、どうしよってなる。したら、誰かに腕を引っ張られて息がしやすくなった。

相澤「なにしてる、通形と一緒じゃなかったのか」

「いや、いい。」

プレゼントマイク「あれ！？この子が！？」

相澤「っしょ、」

なんかまたうるさい奴いるってなって、耳を塞ぐ。そしたらあいざわに体を持ち上げられたせいで急に体が地面から浮いて、エリの顔がよく見えるようになった。

わらってる

長い髪を風になびかせて、腕をいっぱいに伸ばして目を輝かやかせるエリが眩しくて、自分がエリを縛り付けてたって罪悪感と哀感でああ、ってため息混じりの声が漏れる。全ての闇を追っ払ったエリを見れて、私の役目の終止符が見えてくる。

よかった。