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第四十一夜 ページ43




「.......玉藻御前様。湯女のゆりです。
先程はご指名に応えられず申し訳ありません。

柚子湯はお楽しみいただけましたでしょうか?
晩酌のご用意ができておりますが、いかがなさいますか」



ハクに何度も教えてもらった言葉を、玉藻御前様のいらっしゃるであろう部屋に語りかける。

慣れない丁寧な言葉に噛みそうになりながらも、なんとか台詞は言えた。
隣でハクが「それでいい」と囁くように褒めてくれた。


玉藻「そうねぇ.......。
今日は部屋で食べたい気分なの」


部屋から、間延びした女性の声が聞こえた。
玉藻御前様だ。

この後どんな言葉を返せばいいのかわからなくて、ハクの顔を見上げると、ハクは眉を一瞬下げて、口を開いた。


ハク「かしこまりました。今準備をさせますので、もう少々お待ちください」


さすがハク、もう慣れっこなんだなぁ、と漠然と思った。


玉藻「そうしてちょうだい」


玉藻御前様からそう返答が来て、ハクと私は顔を合わせてこの場から下がろうとした。

しかし、


玉藻「ああ、でも.......新人ちゃんは置いていってねね。
お酌してもらいたいの」


玉藻御前様のこの言葉で、私たちの体はピタッと止まった。


「少しお酒に付き合ってもらうくらいいいじゃない。
まさか二度も断ったりしないでしょう?」


緩い声色だが、そこにははっきりと圧を感じた。



.

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設定タグ:千と千尋の神隠し , ハク   
作品ジャンル:恋愛
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ちゅん(プロフ) - 凄く素敵なお話ですね^_^続きが凄く気になります(^^) (2022年3月25日 23時) (レス) @page48 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
- 今更かもですが、私も続き気になります…。 (2018年11月16日 19時) (レス) id: 08a665f28f (このIDを非表示/違反報告)
れんらん(プロフ) - 更新お願いします! (2018年8月9日 19時) (レス) id: 0c5afdadd2 (このIDを非表示/違反報告)
KA☆SE☆I(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります!更新頑張ってください! (2018年6月10日 19時) (レス) id: 34b5e9b2d8 (このIDを非表示/違反報告)
YuRa(プロフ) - ねこさん» 続く予定です!筆者の受験が終わりましたら、更新を多くしていきたいと思います! (2018年3月4日 14時) (レス) id: 16af3255b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:YuRa x他1人 | 作成日時:2016年11月27日 14時

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