第三十一夜 ページ33
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そのまま、ハクとカオナシさんが睨み合って数秒が経った。
その場独特の雰囲気に、思わず圧倒されそうになる。
カオナシ「……んー、あはは、じゃあまた改めて来るよ。
新人ちゃん、頑張ってね」
カオナシさんが折れたのか、真相はよくわからないが、先程の空気とは一変して、カオナシさんはにこにこと笑って、私に手を振りながら、広場へと歩いていった。
どうでもいいだろうけど美形が笑うと世界が眩しいね(？) (困惑)
そして"頑張ってね"！優しい！良い人(？)！
私じゃなかったら惚れてた。
A「あ、ありがとうございます……！」
もう既に歩いていってしまっているカオナシさんに聞こえるように、精一杯の声を出した。
すると、彼はこちらを向かないままではあるが、歩きながらひらひらと手を振った。
＿＿良かった、聞こえた！
横から不満そうな溜め息が聞こえたけど、あえて無視しようと思う。
とりあえずまあ、前言撤回してもいいでしょうか。
カオナシ様かっこいい、やっぱりあとで何かお詫びしよう。
ハク「A、彼奴にはあまり関わるな」
と思った矢先にこれなんだわ！
神様は時に非情なのね！！
A「なんで？
良い人そうなのに……」
最初こそ恋愛ゲームかと思ったけど、イケメンだし、最後に頑張ってね、なんて優しい言葉をかけてくれたし、私は好きなのになあ。
むぅっとすると、ハクは心底嫌そうな顔をしながら、ポツポツと語り始めた。
それが私に向けての言葉なのか、それとも独り言なのか。
それすらわからなくなるほどにその声は切なくて、何故だか心苦しくなった。
ハク「＿＿今でこそああやって人のような皮を被り、神として生活しているが、元は人の欲の塊だ。
良い人だなんてもんじゃない」
人の弱い心が生み出した可哀想なモノでもあるがな、
そう語るハクの瞳の奥は、まるで風に吹かれている蝋燭のように、ゆらゆらと揺れていた。
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ちゅん(プロフ) - 凄く素敵なお話ですね^_^続きが凄く気になります(^^) (2022年3月25日 23時) (
レス) @page48 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 今更かもですが､私も続き気になります…｡ (2018年11月16日 19時) (レス) id: 08a665f28f (このIDを非表示/違反報告)
れんらん(プロフ) - 更新お願いします！ (2018年8月9日 19時) (レス) id: 0c5afdadd2 (このIDを非表示/違反報告)
KA☆SE☆I(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります！更新頑張ってください！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: 34b5e9b2d8 (このIDを非表示/違反報告)
YuRa(プロフ) - ねこさん» 続く予定です！筆者の受験が終わりましたら、更新を多くしていきたいと思います！ (2018年3月4日 14時) (レス) id: 16af3255b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YuRa x他1人 | 作成日時：2016年11月27日 14時
