第二夜 ページ4
．
A「……じゃなくて、もしかして、透けてる……？」
もしやと思い、自身の手を風景にかざしてみる。だって自分の脚越しに雑草の青さを確認できるということは！そういうことじゃないか！
A「わあ……」
透けてる。
綺麗に透けてる。
そりゃもう面白いくらいに！
私これもう実は死んでるんじゃないかな、ここは天国なんじゃないかな……。
何度確かめても透ける掌、腕、脚。
なんだかこのまま空気に溶けて、私、なくなっちゃいそう。
……なんか、虚しいな。
透けているのことに気がついたのに、このように私には何もできることがないんだもの！
勇者や魔法少女みたいに、選ばれた人間じゃないから、謎解きもできなければ魔法も使えない、お助けペットもいやしない。
だから、このよくわからない世界でよくわからない生き物に八つ裂きとかにされて殺されるくらいなら、いっそ無に還ってしまった方が楽だ。
自分がどんどん暗い思考に陥っていくのが手に取るようにわかる。
でも、こんな弱気になっていては助かるものも助からないと思ってもいるのだ。
だが、どうにもできないこともわかっていた。
目を瞑り、とりあえず一眠りしようかと考える。
眠ってしまえば、何も怖くないだろう。
まだ微かに震える身体が、私の無気力さを訴えている。
にしても急展開だなあ、不思議な世界に飛ばされて8分で寿命を迎えてしまった。(予定)
というより、生きるのを諦めてしまった。
嗚呼さよなら私。
ありがとう私。
この15年間それなりに無事に生きてこられてよかったです。
最後に不思議な体験が出来て良かったよ、冥土の土産にします。
ああ……ちょっと気を抜いたら、段々眠く……
．
「何をしている！
早くこれを飲め！」
．
倉によしかかり眠ろうとしていると、いきなり上から声が飛んできた。
随分荒っぽい声だな、などと考える暇もなく、吃驚して目を開けると、目の前には綺麗な顔があった。
あまりの出来事に、喉がﾋｭｯとなってしまったじゃないか……。
速すぎでしょ、さっきの声結構遠くから聞こえた気がしたんだけど？
いや、それもそうだがまず、
だ れ だ こ い つ 。
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〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
やっとハク様登場です(╹◡╹)
展開早すぎてごめんなさい！！
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ちゅん(プロフ) - 凄く素敵なお話ですね^_^続きが凄く気になります(^^) (2022年3月25日 23時) (
レス) @page48 id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
猫 - 今更かもですが､私も続き気になります…｡ (2018年11月16日 19時) (レス) id: 08a665f28f (このIDを非表示/違反報告)
れんらん(プロフ) - 更新お願いします！ (2018年8月9日 19時) (レス) id: 0c5afdadd2 (このIDを非表示/違反報告)
KA☆SE☆I(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります！更新頑張ってください！ (2018年6月10日 19時) (レス) id: 34b5e9b2d8 (このIDを非表示/違反報告)
YuRa(プロフ) - ねこさん» 続く予定です！筆者の受験が終わりましたら、更新を多くしていきたいと思います！ (2018年3月4日 14時) (レス) id: 16af3255b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：YuRa x他1人 | 作成日時：2016年11月27日 14時
