狂気のカウントダウン0 ページ39
〘Aside〙
救援に来た教師兼プロヒーロー達は自暴自棄になり突っ込んでいく
「あーあ、来ちゃったな……。ゲームオーバーだ。帰って出直すか、黒霧……。」
「分かりました。」
脅威は立ち去った。コードPDについて聞きたいことはあるが深追いし過ぎれば更なる被害を出してしまう可能性もある。私はゆっくりと地面に降り立ち、羽ばたき続けた翼をしまった。
誰もが終わったと思っていた。死者ゼロで済むと、思っていたのに。
「あぁそうだ！アイツに置き土産をしていこう、黒霧！俺達と入れ替わりで"アレ"を出せ！」
ワープゲートを通り、消えていく
USJ広場にいた彼らは、別型の脳無だと思っただろう。現場に着いた彼らは、切り札の
その正体は、私だけが分かった。
「……あ、あぁ……！あああ……！、！」
「おーい！夜桜！大丈夫かよ、怪我してんだろ！動けっか、きちぃならおぶるから言ってくれ！」
死柄木弔と黒霧、厄介な
血だらけのボロボロな服。
身体中に巻かれたボロボロの包帯。
虚ろで光なんて一切入ってない瞳。
手入れが殆どされていない、長く伸びた髪。
極めつけは
――――――――染み込んだ赤が鈍く光る、首輪。
ここまで来れば、すべてがわかる。最後に見た時よりも長くなっているけれど、鈍い光となってしまったけれど、あの髪色と瞳の色には見覚えがあった。
「夜ざ……。」
隣に呼ぶ眩しい赤を振り払い、駆け出した。
「"ハツ"っ！！」
小さく儚い体を抱きしめ、頭を撫でる。生きて再会できた喜びを精一杯表わした。
「良かった……！施設にいた殆どが行方不明って聞いて……！凄く心配だったの、もう大丈夫だよ……！」
「……に、……て！おね、がい……！ヨナ！」
掠れて聞き取れないほど、体全体が疲弊しているのか。早く治癒をしてあげなきゃ。そう考えた時。脳が警笛を鳴らした。飛び退くと、その場所には別のものが現れる。それは、毒々しい棘を持った茨の蔓だった。
「ごめん……ごめ、ね、ヨ、……！」
あの地獄で沢山の好きをくれた子に。
苦しみを分かちあった大切な子に。
「どうして……！どうして、戦わなきゃいけないの？！」
ごめんね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ジャコ(プロフ) - ありがとうございます！実は啓吾兄さんの話に関してはお兄ちゃんしてるけど心に秘めるは……っていう展開が好きなのでその1億点が大変嬉しいものです(˶' ᵕ ' ˶) (2022年10月30日 18時) (
レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - お話やキャラ設定、面白くて続きが気になります！👀私的に、ホークスのことを啓悟兄さん呼びなのが1億点です（笑） (2022年10月30日 14時) (レス) @page36 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ジャコ | 作成日時：2022年6月30日 0時
