違いそれぞれ。 ページ4
何だろうと思いイレイザー先生の方へと向く。すると、頭の上に手が乗せられて、撫でられた。優しい手つき、兄さんとは少し異なるけど同じような温かさを持つ撫で方。
「……あんまり立場上できることじゃないからな。お前の所属もヒーロー免許を持ってる事も気に食わないけど。
無事に成長して、嬉しい限りだよ。」
どこか亡き父を連想させる、慈愛の瞳。手は離されてしまったけれど、頭の感覚とふわふわした感情は未だ残っていた。
(……兄さん、頑張るよ。)
「「「「個性把握テストォ！！！？？？」」」」
このクラスは以心伝心が強いクラスなんだろうか。入学初日でこの揃い具合なら、3年後はきっと凄いクラスになりそう。なんて場違いなことを考える程に声が揃っていた。
入学初日に体操服に着替え、個性のテストを行うと言われれば絶叫したくなる気持ちも分かるが。
「入学式は！？ガイダンスは！？」
「ヒーローになるならそんな悠長な行事出る時間ないよ。」
「雄英は自由な校風が売り文句、そしてそれは先生側もまた然り。
ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈……。
中学の頃からやってるだろ？個性禁止の体力テスト。国はまだ画一的な記録をとって平均を作り続けてる、合理的じゃない。……まぁ文部科学省の怠慢だよ。」
「実技試験トップは……爆豪か。」
「爆豪、あと夜桜。お前ら中学の時ソフトボール投げ何mだった。」
「67m。」
「35mです。」
公安のプログラムについて行くために筋トレをしたのが作用して、中学の個性禁止の体力テストでも良い結果を残せた。しかし、爆豪くん？は圧倒的な記録を出している。上には上がいるな、なんて思えば彼から睨まれてしまった。
「じゃあ、個性を使ってやってみろ。爆豪からでも夜桜からでも構わない。円から出なきゃ何してもいい。早よ、思いっきりな。」
「爆豪くん、先にどうぞ。」
「……チッ！」
……何故私は今舌打ちをされたのだろうか。彼は私の横を通り過ぎ、円の中に入っていった。
ボールを握り、フォームを作る。先程の行動から、荒っぽい性格なのかと思ったが、フォームは美しいものだった。
なんてアンバランス、そんな思考がよぎった瞬間。
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ジャコ(プロフ) - ありがとうございます！実は啓吾兄さんの話に関してはお兄ちゃんしてるけど心に秘めるは……っていう展開が好きなのでその1億点が大変嬉しいものです(˶' ᵕ ' ˶) (2022年10月30日 18時) (
レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - お話やキャラ設定、面白くて続きが気になります！👀私的に、ホークスのことを啓悟兄さん呼びなのが1億点です（笑） (2022年10月30日 14時) (レス) @page36 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2022年6月30日 0時
