足音は近づく2 ページ29
「13号避難開始！学校に連絡試せ！センサーの対策も頭にあるヴィランだ。電波系の個性が妨害してる可能性もある。上鳴、お前も個性で連絡試せ。」
「ッス！」
指示が出て、私たちは動き出す。イレイザー先生は飛び降り、沢山の
1-Aは出口へと走っていく。
でも、そんな簡単に行くはずはなく。
「……させませんよ。」
目の前に、先程見たものと同じ黒い影。溢れ出た影は中心に収束し、黄色の光る瞳がこちらを睨んだ。紳士服のようなものを着た影は、同様に丁寧な口調で言葉を紡ぎ始める。
「……初めまして、我々は
“平和の象徴オールマイトに息絶えて頂きたい”
と思っての事。」
「本来ならばここにオールマイトがいらっしゃるはず……ですが、何か変更があったのでしょうか？まぁ……それとは関係なく、私の役目はこ……」
ペラペラと話し始めた影に襲いかかる別の影が2つ。その正体を視認した時、目に飛び込んだのは眩しい紅と見た目に反して淡い黄。それと、火花だった。
「その前に俺たちにやられることは考えなかったか？！」
「ダメだ！退きなさい2人とも！」
敵の前に飛び出た切島くんと爆豪くんは13号先生の制止も振り切って立ち続ける。攻撃を避けた影は後ろに一歩下がると、危ないと呟いた。すると、
「散らして、
視界が、黒になる。
*****
視界はすぐに元に戻った。しかし、周囲にクラスメイトの姿は無い。ゴツゴツとした岩、仄かに照らされたライトがあり、洞窟のようだ。
およそ齢15の彼らの代わりにいたのは、年齢を重ねた大人達だった。武装しているあたり、コイツらも
「おつおうおう！こりゃまたいいのが来たじゃねぇか！」
「お友達はどうしたのー？あ、クロギリさんにバラされたか！」
「可哀想にねー！今頃殺されてんじゃね？」
ゲラゲラと不快な笑い声が耳につく。この感情は何時ぶりだろうか。抵抗なのか、怒りをただぶつけるだけなのかも分かりやしない、不快感。
「……不愉快だから、黙って。」
右手を前に出し、手の先に熱を集める。数秒もせずに溜まった熱を力に変え、目の前の不快な者へと手を伸ばさせた。一直線の炎が、彗星の如く翔ける。
何も知らない無知な敵はひらりと避け笑った。
「それだけかよ！？やっぱ雑魚だ！」
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ジャコ(プロフ) - ありがとうございます！実は啓吾兄さんの話に関してはお兄ちゃんしてるけど心に秘めるは……っていう展開が好きなのでその1億点が大変嬉しいものです(˶' ᵕ ' ˶) (2022年10月30日 18時) (
レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - お話やキャラ設定、面白くて続きが気になります！👀私的に、ホークスのことを啓悟兄さん呼びなのが1億点です（笑） (2022年10月30日 14時) (レス) @page36 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2022年6月30日 0時
