報道・how do? 4 ページ25
授業も終わり、お昼休み。普段私はお弁当を教室で食べている。が、今日はお茶子ちゃんに誘われたため食堂に来ていた。隣には飯田くんと緑谷くんもいて、普段はこの3人で食べているそうな。
料理専門のヒーロー『ランチラッシュ』が経営している食堂で、学生は格安でその味を楽しめる。雄英内でも人気が高く、どの席を見渡しても様々な科の生徒で埋まっていた。
「Aちゃんは初めて使うんよね？何にしたん？」
「私は……親子丼にしようかな。ヒーロー基礎学もあるからね。」
「午後のヒーロー基礎学に備えて食事を選ぶなんて方法もあるのかヒーローの資質は細やかな日常生活に出ると言われるけど夜桜さんの強さの秘訣はこういった所に出るのか……？」
「……いやあの、普通にお弁当じゃ運びにくくてなかなか食べれないって理由もあるからね、あとちょっと怖いよ緑谷くん。」
たわいのない会話をしながら食事を受け取り、席に着く。出身や暮らしの話、雄英について盛り上がっていたが、急に何かを思い出したのか緑谷くんは顔を青くした。ご飯を食べていた私たちは食べる手を止めて彼を見る。
「いざ委員長をやるとなると務まるか心配だよ……。」
「ツトマル。」
「大丈夫さ。緑谷くんの"ここぞ！"という時の胆力や判断力は多を牽引するに値する。だから君に投票したのだ。」
「やっぱり飯田くん、緑谷くんにいれたんだね。」
「あぁ。やりたいと相応しいか否かは別の話。僕は僕の正しいと思う判断をしたまでだ。」
なんだ、そんな悩みかとほっと一息。彼を全力で応援した私達だったが、思わぬ所で話題がエンジンの彼へと移った。……ボロが出やすいのは、直していきたいね。
「ちょっと前から思ってたけど……飯田くんて……坊ちゃん？」
彼の一人称は普段「俺」であるが、気持ちが高ぶったせいか「僕」になっていた。そこを痛く突っ込まれた飯田くんは、己が代々続くヒーロー1家……ターボヒーロー『インゲニウム』の弟であることを白状した。
「私、ちょっと色々あって件のお兄さんと話すことがあったんだけど……凄く嬉しそうに話しててね、とっても仲が良さそうだったよ。何だか羨ましいね、素敵な兄弟愛。」
「あっ……？！Aちゃん、凄い詩的な言い方するね……。」
「……？兄弟は仲が良いものでは無いか？」
「ほ、ほら！家庭それぞれあるからさ！そ、そういえば！夜桜さんは姉妹か兄弟いたりする？」
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ジャコ(プロフ) - ありがとうございます！実は啓吾兄さんの話に関してはお兄ちゃんしてるけど心に秘めるは……っていう展開が好きなのでその1億点が大変嬉しいものです(˶' ᵕ ' ˶) (2022年10月30日 18時) (
レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - お話やキャラ設定、面白くて続きが気になります！👀私的に、ホークスのことを啓悟兄さん呼びなのが1億点です（笑） (2022年10月30日 14時) (レス) @page36 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2022年6月30日 0時
