報道・how do? 2 ページ23
「できる限り足掻くつもりですけど……間に合わなかった時は、その時です。私はもう免許持ってますし、公安飼い殺しは決まっているので……。」
「……。」
来ていた外套を片付けながら言えば、イレイザー先生は無言になる。遅れないように頑張りますね、と告げる瞬間に見えた先生の顔は。
何だか、寂しそうだった。
「どうして、こうも救われないのかね。」
*****
人のいない廊下を駆け抜ける。腕時計を確認すれば、チャイムがなるまであと30秒。扉はもう見える位置だ。
「……あ！Aちゃん！急いで〜！！」
扉から顔を出すお茶子ちゃんが手招きした。扉に手をかけた途端、チャイムは鳴り出す。普段なら同時に前から扉を弾き飛ばしたような音がなるのだが、今日は鳴らなかった。
「はぁっ……ま、間に合った……。」
「おはよう夜桜くん！だが本来なら遅刻だぞ！ヒーローたるもの、時間は守らねばな！」
「ご、ごめんね飯田くん……。マスコミに捕まっちゃっててさ……。」
「ムム！？それならば……仕方ない……のか？まぁ、次から気をつけよう！」
「ありがと、飯田くん。」
席に着いたままの飯田くんと会話して、自分の席へと腰を下ろす。その瞬間に扉が開いて、何も無かったかのように先生は話し始めた。
「はい、昨日の戦闘訓練お疲れ。昨日のVと成績を見せてもらった。」
「爆豪、お前もうガキみてぇな真似するな。能力はあるんだから。で、緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か……。個性の制御、いつまでも"出来ないから仕方ない"じゃ通させねぇぞ。俺は同じこと言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い、焦れよ緑谷。」
「……分かってる。」
「はいっ！」
あくまでも飴と鞭。褒めるところは褒める、出来ないところは指摘する。その両立が出来ていて、次頑張ろうという意欲が湧いてくる方法だ。いつか後輩育成を任された時には是非参考にしたい。そんな関係ないことをぼんやりと考えながら話を聞いていた。
「さて、HRの本題だ。急で悪いが今日は君らに……」
「学級委員を決めてもらう。」
だから、予測も準備も出来なかったのだ。
「「「「学校っぽいの来たーー！！！！！」」」」
……想定外のことしか起こらない高校で、初めての学校っぽいことにはしゃぐ彼らの声。あまりに大きいもので耳鳴りがした。
さて、何故彼らはこんなにもはしゃいでいるのか。ヒーロー科においての学級委員は、リーダーシップが養われる職であり立候補者が多いのだ。
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ジャコ(プロフ) - ありがとうございます！実は啓吾兄さんの話に関してはお兄ちゃんしてるけど心に秘めるは……っていう展開が好きなのでその1億点が大変嬉しいものです(˶' ᵕ ' ˶) (2022年10月30日 18時) (
レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - お話やキャラ設定、面白くて続きが気になります！👀私的に、ホークスのことを啓悟兄さん呼びなのが1億点です（笑） (2022年10月30日 14時) (レス) @page36 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2022年6月30日 0時
