報道・how do? 1 ページ22
「……こんにちはぁ、メディアさん達〜！」
門の端に近い所から大きい声を出す。急に聞こえた大きい声に、姿がほとんど分からない人が立っていれば注目するだろう。案の定、報道陣は中に向けていたマイクを私に差し出した。
「あなた誰？！雄英関係者じゃなさそうだけど！」
「取材の邪魔するなよ！」
「もしかして、お前
心無い言葉。メディアは見えない言刃を加工して振り回すものだから、イレイザー先生が嫌う理由もよく分かる。私たちを楽しませるものであることも承知だが、このような汚点もあるのだから、黒い世の中だ。
「……でも、勝手に押しかけて、勝手に取材してるの、あなた達の方だよね？あなた達も招かれた者じゃない、要は不審者。不審者同士、仲良くしようよぉ？」
声を伸ばして、低くして。別人のように。在校生と、わからないように。
「んだと不審者が……！」
「雄英前に不審者が現れました！ヒーローはいつ……」
やんややんや騒ぐ外野は、当初のターゲットを完璧に忘れてしまった。にやける口元を抑えながら報道陣の後ろを見れば、声を殺して後ろを通る多くの生徒が見えた。何人かが門をくぐった後にこちらに礼をしている子がいて、無理したかいがあったものだ。
「……朝っぱらから何騒いんでんすか……。オールマイトなら今日は非番です。」
さて、真の関係者が出たなら私の役目はここまでだ。再びマイクが中央に向いたのを確認して、門と人の隙間をくぐり抜けて中へとはいる。
「……あ、アンタなんで中に入ってんのさ！」
当然、誰かの目にはつくもので。私の姿を発見した記者のひとりが、私を捕まえようと手を伸ばした。
途端門はガタリと動き出し、大きな壁が立ちはだかる。私の隣に並んだイレイザー先生は話し始める。
「……
門の奥からは非難の声が聞こえるが、イレイザー先生は何処吹く風だ。それどころかフードを被った私を凝視して外すように圧をかけている。
「先生、私ですよ。」
「お前な……なんでヘイト買うような真似したんだ。フードを被っていると言えど特定されれば将来にも関わるんだぞ。」
「でも、そのままにすれば他の生徒が遅刻の印を押されて彼らの将来に関わりますよね？」
「……夜桜の将来はどうなる？遅刻すると思うが。」
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ジャコ(プロフ) - ありがとうございます！実は啓吾兄さんの話に関してはお兄ちゃんしてるけど心に秘めるは……っていう展開が好きなのでその1億点が大変嬉しいものです(˶' ᵕ ' ˶) (2022年10月30日 18時) (
レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - お話やキャラ設定、面白くて続きが気になります！👀私的に、ホークスのことを啓悟兄さん呼びなのが1億点です（笑） (2022年10月30日 14時) (レス) @page36 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2022年6月30日 0時
