私のヒーローアカデミア ページ2
〘Aside〙
眩しい光を目一杯浴びながら、桜の散る道を歩いていく。小さく伸びをしてみると、その手の先に小鳥が止まった。
「おはよう、いい天気だね。」
やけに人懐っこい鳥は私に小さく頬ずりをすると空高く飛んで行く。ヒラヒラと落ちる花弁を避けながら飛んでいく姿は、何処と無く兄さんに似ていた気がした。
若干の寂しさを覚えながら足を進めていくと、奥に大きな建物が見えた。大きなHの形をした建物と、それを囲っている大きな門。言わずもがな知れた、雄英高校だ。
春風に運ばれた桜と共に門をくぐり抜ける。4月の今日は雄英高校入学式である。
「1-A、1-A……あった、ここか。」
事前に伝えられていた教室割りを元に、自分のクラスへと向かっていく。見つけた大きなAのデザインが施された扉を開けば、中には準備をしていたメガネの男の子しかいなかった。
彼は入ってきた私に気がついたようで、作業をやめてこちらへと歩いてきた。
「おはよう！ぼ……俺は私立聡明中学出身の飯田天哉だ。
ヒーロー志望同士、切磋琢磨していこう！」
「ふふ、私は歌葉雨中学出身の夜桜Aです。よろしくね、飯田くん。」
聞いたこともないような自己紹介に思わず笑ってしまい、どこかおかしな点があったのかと聞かれた。先程のことを伝えれば、当然そうな顔で「普通の自己紹介だと思うが……。」なんて返されてしまう。
もしかしてどこかいい所の……と思い、飯田という苗字を頭の引き出しから探し出す。
公安ではただヒーローとして教育プログラムをこなすだけでなく、多くのヒーローとの人脈を作るための会に出席したりすることもあるのだ。もしやそこで知り合っている人かもしれない。
「飯田……飯田……あっ！
もしかして、あなたターボヒーロー【インゲニウム】の弟さん？」
「……！兄さんのことを知っているのか！？」
「あぁやっぱり！何度か話す機会があってね、時々点睛さんから聞いてたんだ。凄い立派で可愛い弟がいるんだーって、自慢されてたよ。大切にされているんだね。」
「に……兄さん……！」
嬉しいような恥ずかしいような、百面相している彼の横を通り過ぎ、自分の席にカバンを置く。このクラスに よ で始まる苗字はないみたいで、私は1番後ろの席だった。
周りを見渡せば、人も多くなってきた。先程まで硬直していた飯田くんはもうすっかり元に戻ったようで、入口にいた緑髪達と会話をしている。
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ジャコ(プロフ) - ありがとうございます！実は啓吾兄さんの話に関してはお兄ちゃんしてるけど心に秘めるは……っていう展開が好きなのでその1億点が大変嬉しいものです(˶' ᵕ ' ˶) (2022年10月30日 18時) (
レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
桃華 - お話やキャラ設定、面白くて続きが気になります！👀私的に、ホークスのことを啓悟兄さん呼びなのが1億点です（笑） (2022年10月30日 14時) (レス) @page36 id: cf0912901f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2022年6月30日 0時
