兄妹ヒーローズ ページ40
〘Aside〙
あれから約2年が過ぎた。私は近所の中学に通いだして、公安、寮、学校を行き来する生活をしている。
「啓吾兄さんっ！朝だよ、起きてー！」
「……うう、ん……あと5分……。」
「兄さんそれ起きとるやろ！？もう騙されんけんね！」
「……え、バレた？」
「バレるもなんもなか！はやく支度しないと今日は大事な日でしょ？！」
「ん、起こしてくれてありがと。おはようA。」
兄さんとはあれから少しずつ仲良くなっていった。今では時々部屋を行き来して一緒に眠るほどには仲良しだ。
互いに秘密事が多い公安同士、気疲れしやすい。それでも、同じ寮の同じ部屋で待ってくれている家族がいると思うそれだけで私たちは乗り越えて来れた。
私は今、公安に1番近い中学に通っている。コードPDの会議や事案などがあり、途中早退も多くあるため、とある友人と話す機会があまりないことが最近の悩みの1つである。
さて、先程述べた"大事な日"とはなにか。それを話すには、先日の出来事を振り返る必要がある……。
私は公安に預かってもらい、様々な訓練や会議に出席して力をつけていった。その努力が認められて、私はホークスの記録を超える最年少ヒーローとしての登録をされた。
その年、なんと14歳である。
しかし、そんな未成年に仕事をさせようものなら世間からのバッシングは知れたものでは無い。登録はされたものの、公表自体は先送りとされたのだった。
正直、悔しくなかったといえば嘘になる。公表されなければ、大きな実地捜査には参加出来ない。早くコードPDを解決して、イノハ達を解放したいのに社会の評価のせいで出来ないだなんて。その日は涙を流してしまった。
前ならば、そこで泣いて終わりだったけれど。今は、家族である兄さんが慰めてくれた。仕事から帰ってきてすぐ、泣いている私を見た兄さんは、鞄もほっぽりだして抱きしめてくれたのだ。
(ちなみにほっぽり出したと言ったが、器用に羽で受け止めてから着地させていた。)
「……Aが思う気持ちも分かるよ。でも、その社会の評価はAだけに付きまとうものじゃなか。」
「でも、早く……早く見つけたいのに……。」
「この間も言った通り、超速いのは俺担当。超優しいのはAちゃん担当。俺たちは2人で1つの、ヒーローなんよ。」
「だから、Aちゃんが動けん間は俺がAちゃんの分までしっかり探すよ。大丈夫、仕方の無いことは2人で何とかしていこうって約束やろ？」
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ジャコ(プロフ) - ぬうさん» 返信遅れてごめんなさい！こちらこそありがとうございます！待ってくれている人がいると思うと頑張れます……！ (8月8日 14時) (
レス) id: 245b9733ce (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 公開ありがとうです() (8月4日 2時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問ありがとうございます。続編のパスワードは一時的につけているものです！そろそろ公開する予定なので、ご安心ください！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 質問失礼します！続編のパスワードについて公開してるけど鍵をしているのか全て終わった後まとめて公開などで鍵をしてるいるのか知りたいです！もし前者の場合教えてもらうことは可能でしょうか？更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年7月5日 16時) (レス) @page50 id: ee1511a796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2021年10月8日 18時
