これからの世界1 ページ30
Aside
「……公安、ですか？」
「はい。公安というのはヒーローを支えるお仕事です。色んな事件について探ったり、ヒーローの育成を行ったりします。資料や今の会話を見て君が向いているのではないかと判断しました。」
「……つまり、要約すると私の個性が欲しいと言うことですね。あるいは、個性人形に関する資料でしょうか。」
公安については本である程度読んだことがある。だから世間には見せられないような所謂"裏"の仕事を主に受け持つ組織である事や、今回の事件も公安の捜査範囲に入ることは何となく察していた。
そんな多忙な公安がたった1人の子どものために時間を割くことは考えられない。将来のための教育と言えど、個性の向き不向き、本人のポテンシャル、犯罪組織の被害者なればメンタルケアからのスタートだ。
「……よって私は、公安の提案はそのように解釈しました。不快に思わせてしまったのなら申し訳ありません。」
「……いいえ、こちらこそすみませんでした。正直に言いましょう、貴方の仰っている通りですよ。ですが、あくまでこれは選択肢のひとつで、かつ貴方にメリットがあることも覚えておいてください。」
「……メリット、ですか。」
話はどんどん進んでいく。周囲にいた3人のヒーローは不満げに私たちを見つめていた。緊急要請が入ったと連絡を受けたオールマイトさんは、部屋から出る時にじとりとした視線を送っていたのを見る限り、心配してくれているのだろう。
空気が若干重くなったところで、目良(？)さんは咳払いをして切り替える。彼はベットの背に体を預けている私の目線ぐらいの位置に指を3つ立てた。
「公安に入れば、3つの利点があります。
1つ、公安には個性のスペシャリストがいます。実験で不安定になってしまった個性を、周りの人を傷つけることなく安全に調節できます。
2つ、ヒーローに成る成らないは関係なく、他とのコネクションが出来ます。将来の就職や交渉には役立つものですよ。
3つ、これは半分釣るようになるのですごく嫌なんですけど……貴方が公安に来た場合、この【個性人形事件】の主軸人物として活動しやすくなるよう尽力します。」
最初のふたつにはそこまで興味がなかった。最初の2つの時点では、施設に入ろうかと考えていたが最後の意見で全てが変わった。
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ジャコ(プロフ) - ぬうさん» 返信遅れてごめんなさい！こちらこそありがとうございます！待ってくれている人がいると思うと頑張れます……！ (8月8日 14時) (
レス) id: 245b9733ce (このIDを非表示/違反報告)
ぬう(プロフ) - 公開ありがとうです() (8月4日 2時) (レス) id: 1d36f8c737 (このIDを非表示/違反報告)
ジャコ(プロフ) - 質問ありがとうございます。続編のパスワードは一時的につけているものです！そろそろ公開する予定なので、ご安心ください！ (2022年7月5日 17時) (レス) id: 4409a0c551 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 質問失礼します！続編のパスワードについて公開してるけど鍵をしているのか全て終わった後まとめて公開などで鍵をしてるいるのか知りたいです！もし前者の場合教えてもらうことは可能でしょうか？更新頑張って下さい！応援してます！ (2022年7月5日 16時) (レス) @page50 id: ee1511a796 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジャコ | 作成日時：2021年10月8日 18時
