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序幕 ページ3

学校のチャイムがなると共に皆が席を立つ

放課後は部活に行く人や、遊びに行く人、帰宅する人と様々だ

私は部活には所属していないため後ろ2つのどちらかだけど



「A〜!」

出ていく人に逆らって教室に乱入してきたのは友人兼幼馴染の園子


『あれ、園子
部活おやすみなの?』



破天荒な彼女だがテニス部ではそれなりに頑張っているらしい

ズル休みなんてしない筈だけど…




園子「今日は無いのよ!ねえねえ、蘭はいないけどポアロ行こ ー」


もう一人の友人兼幼馴染、毛利蘭は空手部の主将
うちの空手部は蘭を筆頭に強いのが多いから練習が大変らしい




『いいよ、私も梓さんのカフェオレ飲みたいって思ってたからね』


程よい苦味と甘みが混ざったあれは、彼処でしか飲めない絶品だと思っている




園子「なら良かった!

でも最近気になってたカフェにイケメンいたんだよなぁ…Aは興味ないよね」


嬉しそうにしたかと思えば難しい顔をする

表情が豊かに変わっていく彼女は見ていて飽きない

時々無茶なことを言い出すのはお嬢様って感じだけど、ありのままで庶民に馴染んでいる彼女が私は大好きだ




『うん、興味ない!
ほらほらポアロ行くんでしょ、早く行こ♪』




悩む園子の意見を断ち切り、背中を押してポアロに向かった

気づかない→←日常に紛れた物語



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作者名:夜桜 奏 | 作成日時:2019年11月2日 7時

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