降谷が幼児化しやがった (ページ2)

今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:3,727 hit

２ページ2

・

その時俺は、警視庁で事務作業。

突然、強行犯三係に公安部の風見さんが息切れしながら押し掛けてきて一言。

裕也「星野Aさんに我々公安部に協力して頂きたい。」

訳も分からず連行されて、廃工場に着いたと思ったらワッパ２つ渡された。

頭ん中がクエスチョンマークでいっぱいになっていると、降谷が言った。

零「彼処の２人は知ってるな？」

目線の先には警察に包囲されたクリス・ヴィンヤードと黒澤陣。

つまり、ベルモットとジン。

所々怪我をしていた。

また怪我してやがる…と思ったのもつかの間。

零「あの２人を逮捕して来い。」

耳を疑った。

逮捕？俺が？あの２人を？

冗談じゃない。

何で、何の為に？

いきなり連れて来てそれは無いだろう。

しかも、寄りによって親友と来た。

巫山戯るのも大概にしろ。

『断る。』

零「頼む。」

『断固拒否する。第一、あの２人を逮捕する理由が分からない。』

零「後から説明する。」

『お前が逮捕すれば？』

降谷にワッパを押し付ける。

零「あの２人が…逮捕されるならお前が良いと言ったんだ。」

チラリと包囲されている２人を見る。

２人共、頬に切り傷がある。

銃で打たれたんだろうか。

ベルモットと目が合う。

ベル「Hi、A。」

包囲されているのにも関わらず、ニコリと笑顔を見せるベルモット。

俺は２人に歩み寄る。

ジン「やっと来たか。」

『どういう事だよ。説明しろよ。』

ベル「…You see.(見ての通りよ。)私達は国際犯罪組織の幹部。」

『…それで？』

ジン「取引の途中に鼠(NOC)だったバーボンと、殺された筈のライ(赤井秀一)を含めたFBI、キール(水無怜奈)のCIA…。色んな機関に包囲された。」

『…俺が警察官だって知ってたよな？』

ベル「Of course.(勿論)」

『なのに…何で俺と関わってたんだよ？バレたら捕まるんだぞ？』

手も声も震える。

ジン「俺もベルモットも、お前になら捕まってもいいと思ってたんだ。」

ベル「Because you are our treasure.(貴女は私達の宝物だから。)」

俺は歯ぎしりをする。

俺は２人に手錠をかけた。

『……２２時３７分…。クリス・ヴィンヤード、黒澤陣、現行犯逮捕。』

２人はフッと笑う。

ベル「そんな顔しないで…Our angel.(私達の天使。)」

ベルモットは俺の頬に触れる。

ジン「てめぇは正しい事をしたんだ。俺達の願いを聞いてくれて、ありがとよ。」

２人が連行される。