一緒に行こうか (ページ17)

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記憶ページ17

夢..

夢を見るんだ

俺の目の前で、倒れてる人が居て
周りは炎

俺は、泣いてる

これは、いつ、何処の記憶なのかわからない

でも、忘れてはならない気がする

『...』

ぼんやり、目が覚める

クラピカが手を握ってる

「起きたか......落ち着いたか？」

『うん..』

「まだ寝ていていい。ちゃんと居るから」

頭を撫でてくれた、優しく

『...ねぇ』

「ん？」

『また、どっか行くの？』

行かないで

「わからない。状況を見てだ」

『..そう』

嫌だ

行かないで。1人にしないで

「...」

俺の思いが通じたのか何なのか、クラピカは
手を少し強く握った

「A、私はここに居る。
お前から離れないよ」

『...たまに、感じるんだ』

「..」

『クラピカが、遠くに行っちゃう..
どんなに、伸ばしても手が届かない場所に』

「A」

『叫んでも、呼んでも、クラピカはどんどん見えなくなって.....もう2度と会えない』

「それは、夢か？」

『うん』

「いつも、見るのか？」

『...うん、ほとんど』

「そうか......大丈夫。お前が何時でも掴めるところに居るよ、ちゃんと居る」

だから泣くな、
そう言ってクラピカは俺の目元を拭った

それから、ずっと、俺が寝るまで居てくれた

ゴン、キルア...レオリオ

みんな、会いたい

久しぶりに会いたい

〈なぁ、俺さぁ..〉

まただ..

また、この声

〈俺さぁ、いつか.....〉

そこまでで、声は聞こえなくなる
いつもそう

そのかわり、頭に暖かい感覚がある

〈だから、お前は俺の上にいけ〉

あんたは、誰？

俺、なにを忘れてるの？

ねぇ

俺、本当にAなの？