妖欄綺鍵陸 (ページ8)

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弍百伍拾捌ページ8

頭の中を何かがグルグルまわっておって気持ち悪い

　

悪い悪魔が声をかけてくる

契約なんて破棄してしまえって

神山「そんなん…出来ない。

契約破棄したら…俺らの今まではなんだったん？」

困惑して、気持ち悪くて

涙が止まらないから押さえとったら薮くんが頭を撫でてくれた

…そう言えば昔からこうやって苦しんでたら頭撫でてくれてたな

薮「神ちゃん…もし、今苦しんでるなら契約破棄しよ？」

神山「…ふぇ？」

嫌や、薮くんと離れたない!!

そう言いたいのに口が動かん

薮「ほら、嫌じゃないんでしょ？

契約破棄すれば…神ちゃんは自由なんだよ？」

薮くんは『鍵』に触れてくる

薮「何も言わないならこのまま」

神山「…や」

絞り出すように、俺の気持ちを全て伝えるように

神山「俺は…薮くんとがええ。

薮くん以外との契約なんて…考えられん!!」

そう伝えると薮くんは優しく微笑んで

薮「天邪鬼として『鍵』に命ず、我との契約を破棄せよ」

と契約を破棄した

体中から力が抜けていく

神山「なん…で…」