妖欄綺鍵陸 (ページ49)

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弍百仇拾仇ページ49

伊野尾「大丈夫だって、そもそも俺は攻撃手段は無いんだし」

　

俺は両手をヒラヒラさせる

こうすることで安心させる

ダテ「…座敷わらし、だっけ？」

伊野尾「そう、いろいろな人を幸運にさせる座敷わらし。

だから皆のことを怪我させないことくらい楽勝だよ」

ショウタ「…なんでサクマは、あんなになったんだろうな」

少しだけ聞こえた独り言

その話を聞く限り、サクマは昔違ったってこと？

そう考えていると大きな物音がして瓦礫が飛んできた

ラウ「うわっ!!」

伊野尾「大丈夫」

ぶつからないように皆を抱きしめる

伊野尾「…ね？

幸運にも誰にも当たらなかったね」

コウジ「…ええ匂い」

ダテ「本当、座敷わらしってチートだね」

伊野尾「防御力最強、攻撃力無しの妖ってチート？」

誰も何も言わない

…知念、大丈夫だよね？

俺の幸運の範囲もそこまで広くない

あまり遠くに行くと…範囲から抜けちゃうよ