妖欄綺鍵陸 (ページ46)

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弍百仇拾陸ページ46

屋根は崩れ、煙がたっている

　

知念「…誰かいる!?」

大声で誰かいるかを確認する

コウジ「ぬらりひょん…様…」

コウジと…ラウ？

ダテ「おや、まさかお叱りに？

しかし、これはサクマが勝手にしたことだからね」

そしてダテとショウタ

知念「全員、怪我はない？」

ダテ「幸運なことにね」

あとはサクマだけ

知念「全員外に避難して。

サクマが何をするか分からないから」

ショウタ「そう言ってサクマ殺すんじゃないよね？」

知念「…僕はぬらりひょん、妖界を統べる妖。

妖を…殺すわけない」

ハッキリ言うと納得してくれたのか、全員避難してくれた

知念「サクマ、話をしよう。

今なら僕を倒すことも出来る」

警戒しながら進んでいく

…ここで、皆で暮らしてたんだな、とかいろいろと考えちゃう

しばらく進んでいくと腕が見えた

間違いない…サクマだ

知念「…話をしよう、サクマ」

僕はサクマの上にある瓦礫を一気に退かした

瓦礫の下から出てきたのはボロボロの…

知念「…白、髪？」

そうつぶやくと、白髪の人は動いた

髪色は違うものの…顔はサクマ

サクマ「…あなたが、ぬらりひょん様？」

知念「…誰？」

サクマ「佐久間…佐久間大介。

雷獣に呑まれた『間の者』です」