妖欄綺鍵陸 (ページ45)

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弍百仇拾伍ページ45

妖界の端っこから大きな音と煙が立ち上っていた
　

佐藤「え、何…あそこって」

知念「呑まれたものたちが住んでる場所…一体何が？」

何かあったら…僕(ぬらりひょん)が行かなくてはならない

知念「いのちゃん、手伝ってくれない？

僕一人だとさ…解決出来るけど、力技になりそうだから」

伊野尾「はいはい。

けど、俺は幸運にしか出来ないからな〜」

それでもいい

知念「誰も怪我しないように…祈って」

伊野尾「それくらいなら容易い御用よ」

僕は錫杖を構えて地面に降り立った

知念「勝利‼️

…風磨を絶対に守って。

風磨はこれからを変える鍵の一つだから!!」

佐藤「…分かりました」

勝利は真っ直ぐと僕の目を見てくれた

知念「いのちゃん、行くよ」

伊野尾「はいよ」

少し早く走る

伊野尾「あ、俺あんまり早く走れないんだけど」

知念「嘘でしょ…宏太よりポンコツ？」

伊野尾「運動に関しては」

少しだけスピードを落とす

その家に少しづつ近づいた時、目印となっていた赤い薔薇が無数に落ちていることに気がついた

…綺麗、だったのに

僕はそれを踏まないように中に入った