妖欄綺鍵陸 (ページ41)

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弍百仇拾壱ページ41

雲外鏡は空間と空間を繋ぐ妖

　

いくらサクマが使いこなそうとしても

知念「雲外鏡本来の力は…使えない」

菊池「そもそもその事に気づいていないと思われます。

俺自身が片道しかやらないことが多かったので」

伊野尾「あぁ、山田がいい例じゃん。

片道しかないと思い込んでる」

確かに…

知念「それじゃ、なんで今まで黙ってたの？」

菊池「我が一族の言い伝えです。

心から信頼した者にしか本当の力を教えるな」

その言葉に僕は目を見開いた

菊池「…勝利は心を開いていたので伝えていた唯一の妖です。

サクマは恐らく…ただ片道しか使えないだけの力だと思っている」

知念「風磨が使ったらさらに強くなるのはわかった。

…ただ、逆パターンはどうやって分かるの？」

菊池「その時は鏡を持たせます。

その鏡と俺を繋げば…何時でも帰ってくることが出来る」

なるほど

確かにちゃんとした力のことを伝えていたら風磨は簡単にキャパオーバーしちゃうだろう

菊池「あと、通ったところに腕とか何かあったらそのままにしなきゃならないんです。

切ると切断されちゃうから」

知念「それじゃ、糸とかがあれば」

その言葉に風磨は頷いた

…サクマは思いもよらぬ力を手に入れてしまったっということね