妖欄綺鍵陸 (ページ34)

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弍百捌拾肆ページ34

自分で言っててなんやけど…よく分からん…わからん!!

　
コウジ「わからぁん!!」

冷気の塊が飛んできて思いっきりぶつかる

重岡「冷た…」

変な感じがした

急いで手を見ると凍っておった

重岡「嘘やろ…」

何回か振ったり、壁にぶつけたりするけど割れそうな気配がない

コウジ「手だけやったか…けど、それで糸は出せん!!」

…そうやん、防戦どころか逃げのみ

襲いかかってくる氷の塊を何とか避けてく

コウジ「ウザ…そもそもなんでそこまでして妖のために戦うん？

お前のこと、これっぽっちも思ってない妖のために？」

アリーがこれっぽっちも思ってない？

重岡「そんな根拠、どこにあるん？」

コウジ「根拠なんて必要ないやろ？

現にピンチなのに助けに来てない」

それはそうやろ

神ちゃんに預けて、あの怪力やから離すまいと

コウジ「それやったらさ…少しくらい暴れててもええんちゃう？

それなのに暴れる音や気配すらない」

…え？

重岡「ホンマ…や」