妖欄綺鍵陸 (ページ31)

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弍百捌拾壱ページ31

重岡「…寒、なんで」

　

窓を開けたら冷気が頬をなぞった

有岡「あれじゃね、めっちゃ寒い冬」

重岡「寒波が来てるんやろうな…雪でも降るんかな？」

こういうの阿部が詳しいんやろうけど…話聞いとると頭パンクしそうやから聞かんといておく

…なんか遠くから阿部のツッコミが聞こえるけど気にせん

重岡「アリーは雪って好きか？」

有岡「シゲと初めて会った時も雪っぽかったじゃん。

だから好きだよ」

…覚えてない

雪は辛い思い出しかないから

寒いから窓閉めよ、なんて呑気なこと考えてたら外から押さえられた

重岡「はぁ!?」

コウジ「見つけた…まずはお前から!!」

雪女…!!

俺は糸を出して家に入ってこないようにする

有岡「え、何…」

重岡「雪女が乗り込んで来たんや!!」

…あれ、今…アリーに力は無い

即ち…俺があの雪女(トラウマ)と戦わなアカンってこと？

重岡「…やばァ」