弍百伍拾肆 ページ4
知念「雄也」
夜空を見ていると知念が声をかけてきた
知念「淳太の言うことは正しい、おそらく何度止めても聞かないと思う」
高木「わかってる」
知念「でも」
高木「でも、淳太くんを失いたくないんだよ!!」
思いっきり壁を叩いた
高木「このまま修復したら淳太くんは人間じゃ無くなる…だからと言って修復を止めたら呑まれたものたちは戻らない。
何かを犠牲にしなくちゃ、何かは幸せにならないなんて…耐え難いんだよ」
知念「じゃあ、修復の力を使えないようにすればいいと思う」
知念はまっすぐと俺を見る
知念「僕たちが協力しなかったら淳太は修復出来ない。
そうすれば淳太は人間のままでいられるよ」
…そうなんだけど、違う
信頼関係を壊すようなことをしたくない
高木「知念は…協力しないの?」
知念「するよ、それが淳太の選んだ道だから。
だから…せめて淳太の未来がより良いものになるようにフォローするんだ」
知念は部屋から出て行った
淳太くんの未来が…より良いものになるように
高木「戦うことばかり考えていた俺に…何が出来るんだ…?」
54人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2024年2月25日 8時