妖欄綺鍵陸 (ページ23)

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弍百漆拾参ページ23

高木「眠くないの？」
　

夜になっても寝ない淳太くん

知念に膝枕をして、頭を優しく撫でている

中間「せめて…知念の起きた姿見ないと寝れんくて。

こんな可愛い子ほっておいて寝れないやろ？」

…辛そうな目

眠気を必死に堪えているんだ

こんな時、光くんだったら妖術で眠らせることが出来たんだろうな

俺は淳太くんの隣に座る

高木「寝て大丈夫だよ、知念が起きたら教えてあげるから」

中間「そんな言って…雄也も眠いんやろ？」

…バレてるか

中間「あと…五人か。

なぁ、もし呑まれたものたちの修復終わったら…雄也たち、どうなるん？」

ゆっくりとした口調で聞いてくる

その後なんて…考えたこと無かった

今が精一杯だったから

高木「そうだね…淳太くんが許してくれるんだったら…ずっと一緒にいたいね」

中間「そうやな…出来れば知念も一緒におりたいけど…ぬらりひょんやから、どうなんやろうな？

妖界ほっぽり出すのも、アカン…しな…」

淳太くんの声が小さくなっていき、肩に重みが来た

なんだろうと思ったら淳太くんが寝てしまっていた

高木「…寝たよ、淳太くん」

知念「バレてたんだ」

知念が寝たフリしていることくらいバレバレ

高木「で、どうするの？

未来について」

知念「今は…保留」