妖欄綺鍵陸 (ページ20)

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弍百漆拾ページ20

コウジ「なっなんで!?

　

ラウは関係ないやろ…!!」

サクマ「いや、関係あるよ」

サクマくんの声はとても優しかった

その分、僕らに恐怖を与える

サクマ「ラウとコウジは仲良いもんね？

だから人質取らないと…コウジも本気出さないでしょ？」

コウジ「確かにラウとは仲良いけど…俺は皆と仲良いんやで？

わざわざラウを人質に取る理由なんて…」

サクマ「ラウだからいいんだよ」

…どういう、意味？

僕はサクマくんを見る

サクマ「ラウは一番若いからね…力は俺の方が強いんだ。

だから人質には最適なんだよ」

そんな…!!

コウジ「…『鍵』、壊したらラウを離してくれる？」

サクマ「もちろん、でも壊せないで修復なんてされた日には…」

サクマくんは僕の首を強く絞める

ラウ「苦し…」

サクマ「ラウはどうなってもいいね？」

コウジくんは困惑した顔で僕を見た

コウジ「…わかった、絶対にラウを助ける」