妖欄綺鍵弍 (ページ47)

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仇拾漆ページ47

藤井「…なんで俺が運ぶん？」

　

照史に呼ばれたかと思ったら気持ちよさそうに眠っているぬらりひょん(知念くん)がおった

桐山「流星が今おるメンバーの中で一番デカいから」

藤井「裕翔くんおるやん」

八乙女「裕翔なら猫になって出かけたぞ」

なんちゅうことや…

俺は小さなぬらりひょん(知念くん)を背負って淳太が眠っておる部屋に向かう

…神ちゃんよりも小さい、けど背負っているものが大きい背中

桐山「知念って光より年下なん？」

八乙女「あぁ、年下だよ」

桐山「…年下が自分より上におって嫌になったことってないん？」

ざわっと葉っぱが揺れる

妖気が渦巻いているのか少しだけ気分が悪い

八乙女「…知念が生まれた時は、殺そうと思ってた。

自分よりも年下の妖が自分の上に立つのが気に食わなかったからな。

…けど、一度化かされたと思って我慢してみた。

するとどうだ、信じられないくらい心地のいい妖界になったじゃないか」

目をふせる光くん

藤井「ふわぁ…俺も一緒に寝ようかな」

桐山「光がめっちゃええ話したのに⁉︎」

八乙女「はは、流星らしいな」

…そういやさっき、渦巻いた妖気の中にいのちゃんの妖気があったんやけど

藤井「心地いいお昼寝場所でも探してるんかな…？」