妖欄綺鍵弍 (ページ46)

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仇拾陸ページ46

佐藤「…え？」

　

知念「今回のことは不問にする。

僕も帰す力がないのに呼んだから」

そう言うと勝利はキョトンとした顔をした

そこまで驚く？

佐藤「俺がしたことは…妖界をも揺らぎかねない大罪ですよ⁉︎」

知念「確かに大罪。

…だけどさ」

僕は神社に裏にある山を見つめる

葉っぱが風に揺られ、日差しがところどころに入り込んでいる

神秘的だった

知念「僕も迂闊だったところがあった。

そして今回の騒動で気づけたこともあった、だから」

今回のことがなかったら僕は変わらずぬらりひょん(妖界のトップ)という椅子であぐらを組んでいただろう

知念「僕は今、勝利を妖界に帰す力ない。

だから申し訳ないけど、しばらくは人間界で過ごしてもらう…いい？」

佐藤「えっと…」

知念「僕の知り合いを呑まなかったら何してもいいから」

その間に…ちゃんと帰す方法を見つけなくちゃ

桐山「なぁ、聞きたいことあるんやけど」

そこに照史がやってきた

隣にはひかもいる

知念「何？」

八乙女「知念、休んだらどうだ？

疲れてるなら」

知念「疲れてない」

まだやることだって…そもそもぬらりひょんの僕が休んだら

するとひかが後ろから僕の目を隠した

八乙女「無理やりだけど、休ませるぞ。

妖術・眠森」

知念「…ズル」