妖欄綺鍵弍 (ページ42)

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仇拾弍ページ42

中間「それ、大丈夫なん？」

　

淳太は俺の肩を掴む

…血縁者である淳太の方が向いているということくらいわかっとる

けど、これ以上淳太を無理させたくないし俺も何か役に立ちたい

濵田「もし何かあった時のためにシゲと大ちゃんをこの部屋におらせる。

淳太、今度は淳太から色々聞いてほしい」

中間「俺から？

聞くって何を…」

濵田「『鍵』の治し方、そして最初の『間の者』について」

淳太は首を傾げる

神山「淳太のおばあちゃん、色々知ってたから。

最初の『間の者』について知る理由はその力の根源を知ることで…呑まれたものを救えるかもしれんから」

それを伝えると淳太が目を見開いた

中間「…俺の先祖について、知れる」

神山「この村は昔から不思議な感じなの淳太も知っとるやろ？

…それを解明する」

すると淳太は俺の肩から手を退けた

中間「わかった…ただ、無理だけはしないでくれ。

これは…神ちゃんの友だちとして心配してるから」

神山「わかった」

佐藤「では行きます」

俺は深呼吸をして目を瞑った

淳太の…おばあちゃん

『鍵』について詳しい…お願いします

佐藤「死人憑の名に命ずる、この者の想い人の魂を引き寄せよ。

そしてこの者に憑けよ」