妖欄綺鍵弍 (ページ40)

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仇拾ページ40

濵田「…たまにはゆっくりしたらどうや？」

　

俺は目を瞑ったまま聞く

反応なし

怒ってるな、俺が力を使ったことに

濵田「そんなに怒るなって、大切な友人…アンタさんを認めてくれた人を守ったんやから」

昔から不思議な力を持ってた

不気味に思われとったし、親から妖と契約するための『鍵』を渡されたけどいらんものやって思ってた

案の定、よくわからんクラスメイトに色々言われとったら

桐山「崇裕をバカにするな‼︎」

照史がソイツらを追い返した

濵田「…アンタは確か」

桐山「桐山照史、最近引っ越してきたんや。

確か神社の神主さんの息子やろ？

よろしくな」

神主の息子だから、それだけの理由で助けたって最初は思ってたけど違った

嫌っちゅうほど照史は俺についてきてずっと話し相手になってくれた

中間「なんか舎弟みたいやな」

濵田「舎弟って…親友や。

淳太と同じくらいな」

照史は俺の中のアンタさんが暴れても一緒にいてくれたやん

濵田「…小僧、何している」

桐山「え、濵ちゃん？」

中間「あ〜、白蛇様の方やろ？

照史は初めてか？」

アンタさんはいろんな人に気味が悪いと言われてきて、淳太と一緒におる時しか顔を出さんかったのに急に出てきて焦ったんやで

けど照史は軽蔑なんてせずに

桐山「濵ちゃんの体でいるから同じ濵ちゃん」

なんて言った時にはアンタさん、驚いてたやん

濵田「…そんな大切な友人守るために力使っても問題ないやろ？」