妖欄綺鍵弍 (ページ34)

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捌拾肆ページ34

レン「…マズイ」
　

俺は妖を投げ捨てる

妖の血はマズイ

うまいと思っていた種族でさえマズく感じる

理由はただ一つ

レン「あの血だ…」

偶然、サクマくんに

サクマ「レン、ある人の『鍵』を壊して欲しいんだ。

そこまではサクマさんが送るからさ」

と言われてあの村にアベちゃんと行かされた

まぁ…案の定『鍵』を壊すことは忘れてたけどその時口にした血はとても甘く美味しかった

レン「サクマくん…」

もう一回あの血を吸いたい、とサクマくんにお願いしようとしたらサクマくんは縁側で気持ちよさそうに眠っていた

…というか、サクマくんって不思議だよね

あの人間に異常に肩入れしているっていうか

アベ「あれ、レン。

サクマに用事？」

レン「うん、あの人間の元に連れて行ってもらおうと思ったけど疲れて寝ちゃってる」

アベ「あ、レンもそっち系？」

…も？

アベ「俺もあの村に行きたいなって思ったんだけどさ…サクマ目覚めるまで気長に待ちますか」