妖欄綺鍵弍 (ページ29)

今日:51 hit、昨日:3 hit、合計:13,919 hit

漆拾仇ページ29

濵田「まず初めに。
　

二人はどうやって人間界に来たん？」

どうやって…

知念「部屋にいた。

契約した妖について、『鍵』について考えていたら…人間界への扉が開いた」

高木「俺はもっと強い奴と戦ってみたいって思ってたら…」

濵ちゃんは頷く

濵田「他は？」

中島「僕は元から行き来してたんだよね。

妖界もいいけど人間界で猫の姿の日向ぼっこは気持ちいからさ」

薮「…俺は呼び出された感じか。

というか代々神山家と契約していたから…来た時のことなんて覚えてないな」

八乙女「俺は裕翔に声かけられたな。

強い妖と契約したい人間がいるから会ってみないかって」

…意外と知らないことばかり

濵田「知念くん、思い出してほしい。

人間界に来るにはどうしたらいいのか？」

知念「…そもそもここにいる妖が珍しいんだけどね。

一つは雲外鏡によって。

ただこれは今、サクマがなぜか力を持っている。

二つ目は…人間界からのアクセス」

全員が首を傾げる

知念「ひかが一番わかりやすいのかな、例えば人間界で化ける事件が起きたとするよ？

すると人間はどう考える？」

神山「化け狐が現れた…そう考える人もおるやろうな」

知念「その想いに引っ張られてひかの近くに人間界に通ずる穴が開くってわけ。

…ただ、こっちも確率は低い。

もちろん、大昔は頻繁にあったんだけど今現在は妖自体がそこまで浸透してないから」

…そしてもう一つ

知念「この村が、妖界の一部だから」

神山「…は⁉︎」