妖欄綺鍵弍 (ページ27)

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漆拾漆ページ27

高木「…よくわかんねぇ」

　

雄也は投げ出すけど、僕は考える

言ってしまえば妖とは違う存在

神の存在

そんな存在を宿している、というわけ

知念「そのことは裕翔も知ってるの？」

中島「知ってるも何も…俺がこの中で一番最初に契約した妖だよ？」

裕翔は尻尾をピーンとする

知念「…は？」

中島「かれこれ二十年近くは契約してるのかな…？

濵ちゃんが十五歳の時に契約したから」

神山「いい加減猫の姿変え？

猫又って噂されとるで？」

中島「実質化け猫なので問題なし‼︎

俺はね、濵ちゃんの雰囲気が好きで契約したんだ」

裕翔は濵田の近くに寄り添った

中島「白蛇様でもいい、濵ちゃんでもいい。

優しいこの手で撫でてくれる、だから好き」

高木「…知念、話戻して」

知念「僕も困惑してきた」

濵田「つまり俺の中には白蛇という神様がおるってことや。

裕翔はそんな不思議な雰囲気が好きで契約したってこと」

勝利を見ていた神主…濵ちゃんが僕の目を見る

トロントした優しい瞳

これが、本物の濵田崇裕

薮「それにしても最近よく出てくるな、何かあったのか？」

濵田「…妖界のトップが来たことにより色々と均衡が崩れとるらしい」

…僕？