妖欄綺鍵弍 (ページ23)

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漆拾参ページ23

照史、か

　

高木「親に感謝しな、いい名前ってな‼︎」

桐山「言われなくても感謝しとるわ‼︎」

淳太の燃え上げた青い炎を薙刀に移す

高木「光くんと契約したことによって得た力は？」

桐山「体術上昇」

高木「おっけ、この青い炎も使いな」

佐藤「この…‼︎」

勝利が無関係な魂を照史に降ろそうとする

桐山「効くかボケ‼︎」

佐藤「なんでだよ…‼︎」

高木「酒呑童子の青い炎の力…だけじゃないな。

淳太の皆を守りたいっていう思いが魂を弾いてんだろう」

濵田「面白そうやな、俺も混ぜてや」

神主が立ち上がるとビリビリとした空気が走る

佐藤「…チッ‼︎」

勝利は舌打ちしたかと思うと一人だけしゃがんでいた薮くんの契約者に向かって駆け出した

佐藤「いない…ここにいたはずなのに‼︎」

濵田「アホか、どこ見とんねん」

両手をあげて手を振る神主

そこ隣には先ほどまでしゃがんでいた契約者がいた

濵田「契約した妖は化け猫、忘れたんか？」

中島「白蛇様、いい加減本気出したら？」

本気…か

本気出したら呑まれたものたちはここから追い出されるやろうな

サクマ「マズイ…帰るよ、コウジ‼︎」

佐藤「『鍵』…『鍵』さえ壊せれば…‼︎」

その時、隣にあった『鍵』が壊れる音がした

桐山「なっ…」

高木「照史‼︎」