妖欄綺鍵弍 (ページ18)

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陸拾捌ページ18

桐山「なんで濵ちゃんが妖狐になってるの？

　

そもそも濵ちゃんと契約しとったのって裕翔やろ？」

中島「そうだよ」

裕翔は呑気にあくびをする

八乙女「…俺がお願いしたんだよ。

とある人間と契約をしたい、ちょっと変わってくれってな」

中島「ちなみに濵ちゃんはのんびりとお昼寝中」

八乙女「…照史、と言ったな」

桐山「あぁ」

八乙女「俺と、妖狐と契約しないか？」

妖狐は頬杖を着きながら話す

桐山「…確かに俺は強い妖と契約したい言った。

けど、なんで自ら？」

八乙女「お前の心意義に惹かれたんだ。

俺が今まで契約してきた人間は自分のことしか考えないタイプだからな。

照史、お前と契約すると俺の考えが改められる気がしてな」

にっこりと笑う妖狐はとても優しい瞳だった

桐山「…アンタと契約すると、強くなれる？」

八乙女「妖の力を使うにはそれほどの信用関係を結ばなければならない…それほどの信用関係、結べると思うか？」

俺は何も言わずに頷く

すると妖狐は俺に近づいてきた

八乙女「俺の名前は八乙女光だ、よろしくな」

桐山「俺は桐山照史や」

光は俺の『鍵』に触れてきた

八乙女「契約時には痛みが伴う…耐えれるかな？」

桐山「耐えてみせるわ」

八乙女「妖狐のとして『鍵』に命ず、我と契約せよ」