妖欄綺鍵弍 (ページ13)

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陸拾参ページ13

中間「話せた？」
　

桐山「あの雷獣が淳太くんの親戚ってことがわかった」

中間「はぁ⁉︎」

そりゃ、驚くわな

そこから俺らは淳太くんに聞き出したことを説明した

淳太くんは『鍵』を直せる修復人であるということ

サクマの本当の名は佐久間大介で雷獣と契約していたこと

サクマは雷獣と仲が良く、『鍵』が壊れかけても尚、身を挺して守った

突如、行方不明となってしまい次現れた時は呑まれたものとなっていたこと

中間「そうやったんか…」

知念「呑まれたものを救えるか聞こうとしたけど時間切れでさ」

中間「せやったらもう一度…‼︎」

佐藤「やめておいた方がいいです」

淳太くんが提案すると勝利が止めた

佐藤「いくら身内とはいえ、死んだ人間の魂を何度も体に憑かせる行為は危険です。

いつしか本当に魂を持ってかれて乗っ取られてしまう」

中間「でも…‼︎」

俺は淳太くんを押さえた

桐山「淳太くんのこととサクマのこと知れたからそれだけでも万々歳や。

今日はもう休も？」

中間「…せやな」

納得出来てなさそうやけどここで引き下がるのが淳太くんらしい

濵田「…終わったん？」

桐山「あぁ、聞きたいことは聞けたで」

神山「濵ちゃん…」

濵ちゃんはいつも通り、優しい笑みを浮かべる

佐藤「それじゃ、帰るんで」

サクマ「にゃは、帰れないよ」