伍拾壱 ページ1
サクマ「…ねぇ」
今まで黙っていたサクマが口を開く
サクマ「なんでサクマさんが淳太をここに連れてきたと思う?」
知念「は?
それは僕を…」
サクマ「残念、サクマさんはぬらりひょんとか興味ないんだよね〜」
そう言うとサクマは俺の後ろに回って俺の首に手を回した
サクマ「淳太が必要だからだよ」
中間「お、俺?」
意味わからん…
知念は思いっきり睨みつけて、雄也は薙刀を構えている
サクマ「そもそもさ、なんで俺たち呑まれたものがあの村に行けたと思ってるの?」
知念「…雲外鏡」
知念がポツリと言う
雲外鏡…ってあの鏡の妖か?
知念「最近、おかしいなって思っての。
雲外鏡がコソコソしてるって思ったけど…もしかして」
サクマ「あ、サクマさんは関与してないよ?
俺の元契約者、佐久間大介の力なのだ‼︎」
どういうことなんやって…
サクマをチラッと見るけど、ただ笑っているだけ
フッカ「…サクマ、そろそろ離さないとこの家ヤバいよ。
酒呑童子も本気だし、あの契約者に体術で勝てる奴いないよ」
サクマ「それは困るな〜。
ここ燃やされたら住む場所がなくなっちゃうからね〜」
知念「ねぇ、僕たちの主に手を出したことに何もお咎めだしだと思ってるの?」
サクマ「えへへ、フッカ」
フッカ「はいはい、雲外鏡さん」
フッカが言うと俺は後ろに放り投げられた
急に光りに包まれた
知念と雄也、照史が俺に手を伸ばしているのが見える
サクマ「また会おうね…『間の者』」
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作者名:慧jump | 作者ホームページ:http://wakabassl
作成日時:2023年11月17日 8時