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【人間側】
「う〜ん...どこに妖魔はいるんだろう」
あの後冷静に動ける人達と話し合って妖魔を探そうと言うことで色んな場所を探しているけど、全然見つからない
神社外にいるのかもしれないと思ってた人が鳥居から抜けたらいつの間にか神社に戻っていた。と言ってたから神社内にはいるはずだけど...
「僕が見てないのは後は本殿だけど...中に勝手に入ったら神様に呪われないかな〜。ま、その時は山ちゃんも一緒に道連れかな」
失礼しますと言いながら本殿の中に入ると...
「なんかすごい気分が悪いなぁ...とりあえず狐の窓でもいるか確認し...おわっ!?いった〜」
狐の窓で本殿を調べたら奥にモヤのようなものが浮かんでおり、それを確認した瞬間に風をも切り裂くようなモヤを飛ばしてきた。少し頬に傷ができたが好都合だ
「なるほどね。あれが妖魔って訳か。初めて見たけどあんな感じなんだな...よし!いっちょやってみますか」
山ちゃんから契約で受け継がれた能力。
呪力吸収。対象から攻撃を受けると呪力を吸収できて、その妖魔の攻撃ができたり、呪力で出来た武器を作ることができる
「とりあえず、早くこの妖魔を倒さないと...」
妖魔から一部の呪力を奪い、妖魔と同じ攻撃をしようにも、攻撃を避けるのに一苦労でこちらから攻撃が行えない
「大丈夫ですか!?」
妖魔の攻撃が本殿に当たった音で気づいたのであろう。他の人達もやってきた
刀を出して斬りかかったり、動きを封じたりとしているが妖魔は全然ピンピンしていた
「どうすれば、いいんだろう...」
『僕達が力を貸してあげようか?』
え...?どこからかまた何か聞こえた気がする。誰だ?辺りを見回すけれどここにいる人達は全員妖魔と応戦しているため、こんなにゆっくりとした喋りはできないはず...
『僕達が一時的に妖魔の弱点を見せる。その時に攻撃したまえ』
信じていいのだろうか。けど、このままじゃずっとここから出られないし...信じてみよう
『うんうん。やっぱり君は良い子だね。それじゃあいくよ』
誰か分からない声が消えた途端に、妖魔の後ろにあった神棚が少しだけ光っている
『その者の弱みを見せたまえ』
呪力で作った小刀を持ち走り出す。妖魔は僕が神棚を狙っているのに気づいたのか、止めようとするが誰かの攻撃を防ぐのに神棚への道ができた
その道を一瞬で走り抜け神棚に刃を向けた
「おらー!!______」
「お、いけたか」
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