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【人間側】


「あれ、セキ居なくなってる...」

「あ、絃いるじゃん。それうまそうだね」

「何食ってんだよ、お前ら」

「んまいよ」

「結構いけるよ。これ」


「うぅ...ここどこ?きゅ、急に変な場所に...ぐす...」

「そら、大丈夫?わたし達がいるから安心して」

「そんなに泣く必要ある?早く妖魔退治すればいいだけじゃん」

「...ぐす......仲良くしようよ〜...ひっく...ぐす」


辺りを見渡すと状況が分かっていない人や早く帰りたそうにしてる人や、なんかそこまで焦っていない人もいる
う〜ん。どうしよう...僕はまだ入社して日が浅いから仲良い人はいないから単独行動かな

「まぁ、単独の方がこれは使いやすいかな...山ちゃんの方大丈夫かな?」


クスクス...


「ん?今声が聞こえたような...」

声が聞こえた気がする場所に向かうとそこは賽銭箱でよく聞くと賽銭箱から笑い声が聞こえてきた


「うわ、キモ。もしかしてこの中に妖魔でもいるのか?」










【妖側】


「おい、妖魔。早く人間達を元の場所に戻しなよ。そしたら痛い思いはしないよ」

「空子を早く返してくれるかな?今なら僕お前を締め付けるだけで許してあげるよ」


「伊純!?あいつどこ行った!?」


「永〜〜〜〜!?どこにいるんじゃ〜〜!!」

「ありゃ、菜乃花がおらんくなっておる。これが噂のまじっくというやつじゃな!」


「......うるせぇ」


坊主はいなくなるし、そこら辺の妖供は色んなもん壊したり人間の名を呼んだりしていてうるせぇな...

これじゃあ妖魔の位置もよく分からない。一旦静かな場所に行くか


「う...もし.........か」

「坊主の声...?何処だ」


坊主の様な声が聞こえる場所に向かうと、先程の妖供が壊していた賽銭箱だった場所から少し声が聞こえる


「一応人間供がいる場所の声が少しだけ聞こえるようになっていたのか。ただもう壊れているからしっかりとは聞こえないな」


本殿に何かないか探してみるか。本殿は半壊こそしていたが、まだ倒壊している様子はなく中には一応入れるようだった


「邪魔するぞ...お、こいつが今回の妖魔か」


本殿の奥には黒いモヤのような妖魔が静かに浮かんでおり、誰にも見つからないように呪力を抑えていた


「へぇ、呪力を最小限にして温存していたのか。でも残念だな。あっち側にはお前のそれを無効にするやつがいるんだよ」


後は坊主達に任せるか

・→←第壱話【夏祭りの夜明け】



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作者名:ダークライト | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2023年12月23日 17時

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