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「おい手前、これやるよ」
『......プレゼント...？』
攻撃を避け切って妖魔に近づけた山ちゃんは、箱を妖魔に渡していた
「おう、こういう時はなんかいうんだろ。ハッピーバースデーって」
「それは誕生日！クリスマスは、メリークリスマスだよ」
「あぁ、メリークリスマス。中身何もないけどプレゼントだ」
妖魔は箱を受け取ると震えていた。啜り泣いている声が聞こえてくる
「坊主、今だ。こいつを楽にしてやれ」
「そうだね...」
妖魔に近づき出来るだけ痛い思いをしないように、スパッと妖魔を切り裂いた
「戻ってこれた...？」
「そうみたいだな。お、体もしっかり戻ってるよ。やっぱりこの体が1番だな！」
大広間に戻った僕達は、他の人達を見るとしっかり元に戻っているようで安心した
プレゼントの山も綺麗さっぱり無くなっていた。よかった、しっかり妖魔を祓えたようだ
「ただいま〜。おや、解決できていたようだね」
「あ、霊子さんおかえりなさ...わ！すごい傷だらけですけど大丈夫ですか？」
大広間にやってきた霊子さんは顔が傷だらけで血が流れていたりしている程、痛々しかった
「あぁ、これは少しやらかしてしまってね。大丈夫さ、すぐに治るよ」
「それなら良いんですけど。早めに消毒とかしておいてくださいね？」
「それなら大丈夫だよ。今から傷を治しに行こうとしていたからね。それより今日はもう帰ってもいいよ。せっかくのクリスマスさ、楽しんでおいで」
早めに帰られるようでワクワクしてきた。何も喋らない山ちゃんの腕を掴み走ろうとする
「山ちゃん山ちゃん！早く今日は帰ってケーキ食べよっ！今日はクリスマスだからね」
「へぇへぇ、分かったから無理矢理引っ張るんじゃない！」
「あはは、メリークリスマス。2人とも良い日を過ごすんだよ」
霊子さんもメリークリスマスと言い、会社から出て行った
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