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大広間はカオスになってしまった。色んな人がプレゼントを開けたことにより、幼くなってしまったり逆に大人びていたり、体が入れ替わったり、発光したり暗闇になっていたり...
ん?最後の2つおかしかったような...
「どうしよう、すごいことになっちゃった...」
「このままこの箱開けたらどうなんだろうな」
山ちゃんは適当に取ってきたプレゼントを思いきり開けた。するとプレゼントは光輝いた
「眩しいな...おい坊主、手前でかくなってねぇか?」
「僕が大きくなったというより、山ちゃんが小さくなってる気がする...」
僕の目の前には小学生程の高さの山ちゃんがいた。顔立ちは少し丸っこくて、目つきは普段よりかは丸く小さい子のような姿だ
「あ〜、こういう感じになんのか。面倒だな...おい坊主、俺を抱き上げろ」
「いやいや!いくら山ちゃんが小さいからって、抱き上げるのは嫌なんだけど...」
嫌だと伝えると、なんだそんなことかというような表情をしている
「このくらいの俺なら手前よりかは体重は軽いから安心しろ。元から俺は軽いからな」
「そういうことじゃないんだけどな...」
とりあえず山ちゃんをスルーして、僕もプレゼントを一個取り開ける
「あれ、何も起こらない...?」
「それハズレなんじゃないか?」
これハズレとかあるの!?もう一個箱を開けるが、こちらも何も起こらなかった。どういうこと...?
「ははっ!手前、何も起きないとかある意味才能だな!」
「え〜、僕だけ何も起きてないとかすごい嫌なんだけど...」
プレゼント開けちゃって異変を起こしたのも僕だし、何かしらは変わってほしいんだけど
どれを開けても何も起こらない。あのプレゼントを開けた人は何も起こらないのか...?
「あれ...?この着ぐるみ脱げないんだけど」
「脱げなくなったのか!?待っておれ輪太郎、わしが助けてやるからな」
「ひぇ...私小さくなってる...」
「こまち、大丈夫か...?いつもより小さくなっておるが」
やばい...これもう僕が素早くプレゼントを開けて妖魔を見つけ出さないといけないんじゃ...
「はぁ、いつ終わるかな...あれ、これ...」
一個だけ少しボロボロの箱があった。リボンは不器用に結んだのか左右の紐の長さが違っていた
気になって開けてみると、強い力で吸い込まれていった
「うわ!何これ、吸い込まれそ...!」
「坊主!」
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