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「うぅん...ここは森？」
どうしてこんな所で寝てたんだろう。そうだ、僕は妖魔を倒すために彼と...
「起きたか坊主。じゃあさっさと立て、手前の頭重いんだよ」
思わず立ち上がると目の前には、着物を軽く着崩しており首と両腕に鎖がある紺色の長い髪の人がいた
その人は赤い瞳で僕を見つめあげる
「どうした坊主。まさかこの俺のことを忘れたとは言わせねぇぞ」
あぁ、夢じゃない。僕は思い出でたのだ。大切な相棒のことを
「山ちゃ〜ん！」
「手前、泣きながら抱きついてくるな...！服が汚れる！離れろ〜！」
涙を滝のように流しながら山ちゃんに抱きつく。山ちゃんは離そうとするが、あまり強い力で離そうとはしなかった
「ったく。ほら、早くあの女の所に行くぞ」
「お疲れ様！いや〜、本当に倒して来てくれるなんて思わなかったよ」
「え、霊子さんが頼んで来たじゃないですか〜！」
「無理そうかなぁって思ったのだけど。ダメなら私が行こうとしていたのさ」
頑張ったのに...無理だと思われていたなんて
不貞腐れてる僕を見て笑う霊子さん。笑い事じゃないんだけど？
「あはは。とりあえずはありがとう。他の人達も妖のことが見えるようになったと報告が来ているから、一件落着だね」
「まぁ、僕にかかえればこんなの簡単ですよ！」
「手前、最後以外あんまり動いてなかっただろう」
余計なことを言う山ちゃんにポカポカと叩く。そんなこと言わなければ僕めっちゃかっこよかったのに〜！
「今日はもう帰りな。2人とも疲れているからね。報告書は明日でもいいから、今日は帰って寝ていな」
そう言われて僕達は帰った
「隠れているようだけど、私には分かるよ。出ておいで」
「やっぱりバレちゃった？」
「分かりやすすぎるね」
「それなら今度はもう少し存在感を消してみようかな」
「で、よそ者がどうしたんだい？こんな所に来て」
「貴女の状況を確認したくてね。本当にやるんですね」
「君には関係ないと重いけど？」
「関係大アリですよ！そちらで面倒なことをされたら、こちらが迷惑なのでね...っとそろそろ帰らないと。ではまた」
「君の名前はなんだい？それくらい聞いてもいいよね」
「幽鬼ですよ。じゃあまた来ますね、霊子さん」
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