幽霊の見える小学生になった件10th

六百八十五件目 ページ8

悠馬side

パｧｧｯﾝ!!

俺は思わず目をぐっと閉じたが、痛みを感じない。

え？

あれ、死ぬ時って結構キツかったよな…？

恐る恐る目を開けるとそこは天国___ではなく屋敷だった。


じゃああの銃声は一体…？

振り返ると、手を抑えるジンがいた。

銃が離れた所にあった。

『悠馬！！』

"『___1人で死なせるかよ。』"

ハロウィンの夜のことがまるで走馬灯かのように巡る。

あぁもうこいつは…！

「菫はいつも間が悪いなぁ。」

『助けて貰ってそれかよ！』

最高の親友だよ。

______________

YOUside

「菫はいつも間が悪いなぁ。」

『助けて貰ってそれかよ！』

こいつ今の状況分かってんのか？

ジンニキが目の前におるんやで？？？

落ち着けって。

《こいつはねむらせておくぜっ！》

ガンッ！！

…え痛そう(哀れみ)

ジンはそのまま倒れていってしまう。

それも新一くんみたいにね。

「どうなって…。」

『魔法の力だよ。言ったでしょ？私魔法使いだって。』

「いつ言ったよ。適当ほざくな」

辛辣すぎん？？

「Aちゃん！！」

その声はあ…うおっ！？

抱きついたのは勿論哀ちゃんだった。

その目には涙が溜まっている。

『なんでここに…』

危ない所だよここは！！

《心配かけたみたいだね。》

私を掴むその手は震えている。

…。

『ごめんね。』

私は哀ちゃんをぎゅっと抱きしめた。

「馬鹿なんじゃないのAちゃん…！」

『…哀ちゃんが大事だからさ。』

きっと哀ちゃんの雰囲気がお母さんに似てたから。

『…悠馬、私さ哲也さんを止めてくるね。』

「無茶、すんなよ。」

《本当にね！》

『分かってるよ。それで今どんな状況なの？』

私は今の状況を悠馬から聞くのだった。

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