幽霊の見える小学生になった件10th

黒の後日譚3 ページ34

たまには初々しい恋の話を。

歩美side

「え？コナンくんもうすぐ転校しちゃうの？」

「ああ。春休みに海外に行くんだ。」

あまりにも急な事で少し混乱した。

コナンくんがどこかに行っちゃう…？

春休みまであと2ヶ月…いや2ヶ月もない。

もう残り少ないのだ。

「ど、どうして？」

つい聞いてしまう。

「俺の両親が待ってんだ。」

あ…。

家族…。

そういえばコナンくんは蘭お姉さんの家に居るんだった。

『そっか。でもまだいれるでしょ？ほら、みんなも元気だして！』

Aちゃんがそう言ってくれる。

そうだよね、まだいれるよね。

でも…、歩美が2年生になる時にコナンくんは…、

途端に悲しくなってしまう。

「寂しくなりますね…、」

「オイオイ今から帰る訳じゃないからしんみりすんなって。」

「そうよ。まだ2ヶ月も先のことよ。」

哀ちゃんは寂しくないのかな…

そんなことまで思ってしまう。

「歩美？大丈夫か？」

コナンくんがそう声をかけてくれる。

大丈夫じゃないよ。

でもそんなこと言えない。

「大丈夫！ね、みんなでお泊まり会とかしようよ！あとお別れ会も！」

「いいなそれ！うな重食べようぜ！」

「それじゃ元太くんのお別れ会になりますよ…」

ねえコナンくん。

歩美、ずっとずっと好きだよ。

コナンくんのことが。

でもコナンくんには別に好きな人、いるんだよね？

歩美知ってるよ。

女の勘ってやつだよ。コナンくん。

…なんて。

私今上手く笑えてるかな。

作者です。歩美ちゃんの恋路はどうなるのか！続きます！！それと今テスト期間なので投稿頻度が下がります。

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