幽霊の見える小学生になった件2nd

八十五件目 ページ42

『さぁてポイントのところまで行くかぁ。』
《俺がライフル持つよ。》

ありがたいけど、最初からそのつもりだったよ((
ヒロくんと手を繋ぎ、ライフルを持ってもらう。

公安がどう動くか次第だな。

ﾌﾟﾙﾙﾙ
着いた頃、風見さんから電話がかかってくる。
『もしもし？失敗でもしたかい？』

「そんなもの報告するわけないだろう！」
怒んなよ☆

『それで？ポイントにターゲットは行ったかい？』

「そろそろ着くから構えていろ。」

《Aちゃん、ライフルの点検はOKだよ。》
丁度いい時に！

『わかった。ポイントにいったら知らせてくれ。』

「Aさんは無事なんだろうな…？」
サーセン！ピンピンしてマッスル((

『安心したまえ。元気にしているよ。君たちが私を捕まえようとしない限り、ね。』

「…ああ。」

歯切れが悪い。捕まえようとしてたんかーい！！
これだから公安は〜！！
おっそろしいぜ！！
《A、ボーッとしてる場合か！》

おっと教官(松田)からカツが！！
『きた。』

必死に走ってるあいつが追ってるターゲットだろう。

安室さんをよく返り討ちできたな…尊敬するある意味。許してないけど。

ヒロくんと共にライフルに手をかける。

致命傷は避けて、取り押さえられるほどの重症を。

スコープのぞくヒロくん決まっててかっくいい。

…。

そっと目を伏せた。

今度は人を撃つのだと改めて痛感してしまったからだ。

オスプレイではない。人だ。

緊張感が走る。正直逃げてしまいたい。

それに気づいたであろう班長が私を撫でた。

《Aは降谷と一緒で色々背負い込みすぎだ。怖い時は怖いといえばいいぞ。》

電話を繋いでいるので返事は出来ないが、口パクでありがとうといった。
本当にそういうの助かる…！()

《Aちゃん、これは人を殺すものじゃないから思い詰めなくていいよ。》

《そうだぞ。それにあれだったらヒロの旦那に責任転嫁すればいい。》

《それは酷いよ松田！》

…よかったなぁ。

私が幽霊をみることができて。

ありがとうみんな。

絶対口にはださないけど(((

《Aちゃん。撃つよ。》

力強く引き金を引く。


ﾊﾟｧｯﾝ！！！

鮮血が舞い、男が悲鳴をあげた。

辺りに響くのは銃声の余韻と風見さんたちの足音呑みだった。

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