幽霊の見える小学生になった件2nd

八十四件目 ページ40

「はい。風見ですが、＿＿」
『公安は何をやってる！？』
「ッ！？」
驚いてる驚いてる。

『お前らの上司は追ってる奴にやられた。』
「な！？降谷さんは…」

『大丈夫だ。家まで送り届けたのだから感謝してほしいものだね。』
「…何が望みだ？お前は何者だ？」
かっこいい風見さんモードじゃないか！

『その犯罪者は気にくわなくてね。…何者？きっと君の上司は会ったことあるだろう。至近距離で仕留めているところをみたのだから。』
まぁやったのはスコッチだがな！！

本当に私、悔しいけど役立たずなんだよ…！
「…それで？犯人を譲れと？」
『それはちょっと違うな。私は優しいんだ。』

《どこがだ？》
はったおすぞ。

『捜査、手伝ってやろう。逮捕した後はそちらに渡そう。』

私えっっらそうだな！！！

「それでは貴様に利益はないじゃないか。何を考えている？」

『おや。優しいんだね？私へのメリットはあるさ。気にくわない奴をサツに渡せるっていうメリットがね。』

《ひゅーカッコいい！》
《…A、作戦があるんだけど…》
ヒロくんが唐突に提案してきた。

『…おい。』
「なんだ？」
『私へのメリットはほぼないんだ。今から言うことをして貰おうか。』

「誰が…」
『おっと、君の上司の娘さんがどうなってもいいのかな？』

「Aさんがそこにいるんですか！？」

《やべー女！》

《男前だな！》

やだ☆狡猾って言って☆

たぶん利用ぐらいはできるはずだ。
出来なかったらふて寝しよう()

『さぁな。従ってくれるかな？』
「くそ…なにをすればいい？」
そう来なくては！よかった私大事にされてる！

『まず誘きだして…』

私はヒロくんが考えた作戦内容を話した。
「かなり大きくでるんだな。」
『君たちには好都合じゃないか？』

「わかった。」
『違法行為も見逃してくれ。』
「…今回だけだぞ。それと名前は？」

『んーアイリーン・アドラー(ホームズを出し抜いた者)だ。』

《誰だそれ？》
「そうか。アドラー。」

『リンでいい。あ、偽名だぞ？』

「そんなもの知ってる！ではリン。今回だけだ。協力するのは。」

『へーへー。ちゃんとポイントにおびきだせよ〜？』

ピッときる。

『安室さんは？』

…大丈夫かな。

心が苦しい。

《安心しろ。まだ寝てるが、土気色からだいぶよくなったらしい。》

よかった、
『じゃあ仕事しよっかみんな！』

「「「おう！」」」

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